AIに仕事を奪われるのではないか、と不安に感じていませんか?
この回では、前半は珍しくChatGPTを使わず、私自身の考えで「AIでなくなる」と言われる11の仕事を検討します。
後半では、現場で働く28職種をAIに分類してもらいました。
AI時代の仕事に不安がある方は、ぜひ読んで下さい!
「AIは仕事を奪うのか」という問い
今回のテーマは、「AIは本当に仕事を奪うのか?」
です。
珍しく、前半はChatGPTを一切使わずに、私自身の考えをお話しします。
ChatGPTが出る前から、「AIは仕事を奪う」という話はありました。
生成AIが広まって、不安に感じている方も多いと思います。
私は、AIでなくなる仕事はあっても、AIが人間の仕事を完全に奪うことはない、と考えています。
ただし、これはあくまで私の意見で、外れる可能性のほうが高いので、期待せずに読んで下さいね。
「AIでなくなる」と言われる11の仕事
- 一般事務職:単純な業務はなくなりやすいけれど、全部はなくなりません。
事務は、入力だけでなく、ファイリングや電話対応など幅広いからです。
お金に関わる業務は、AIに移っても、必ずチェックする人が必要。
ルーチンワークだけの事務は、不要になっていきます。
ExcelVBAやAccessのスキルがあれば、生き残れる可能性が高いです。
「楽だから事務職」という時代は、もう終わっています
- 列車の運転手:都心のごく一部を除いて、当面なくなりません。
山手線で自動運転の実証実験はありますが、車両の更新や設備の整備が必要で、人口減で利用が減っている鉄道会社には負担が重いからです。
ディーゼルの気動車もあります
- スーパーやコンビニの店員:人数は減りますが、なくなりません。
セルフレジで人は減っても、サポートの店員は残ります。
お酒は年齢確認があるので、完全な無人化は難しいです。
これからは、困っている方に寄り添える人や、クレームに毅然と対応できる人が求められます
- 銀行員:ネット銀行が増えて窓口が統廃合され、業務も効率化して、人数は減ります
- 警備員:全体の人数は、あまり減りません。
工事現場の警備など、人間でないと難しい仕事があります
- ライター:低スキルの仕事は淘汰されますが、高スキルの方は重宝されます。
専門性の高い文章を、AIにすべて任せるのは難しいです
- 通関士:属人性が高く、間違うと法令違反のリスクもあるので、当面なくなりません。
データを学習させて効率化するのはアリです
- 会計監査:基本的な業務はAI、最終チェックは人間という分業になります。
日々の仕訳はAIで自動化し、人間が随時チェックする形が最適でしょう
- タクシー運転手:しばらくは自動化されません。
道路の整備が不十分で、事故の責任の所在もはっきりしないからです。
あと20〜30年は代替されないと思います
- ホテルの客室係:ホテルによります。
ビジネスホテルやカプセルホテルは効率化が進みますが、高級ホテルは、おもてなしそのものが価値なので、代替されにくいです
- コールセンター:一次受けは減りますが、人数はそこまで減りません。
クレーム対応はAIには難しく、テンプレートに沿った一次受けが、AIに移る可能性が高いです
本当に仕事を奪うのは、人を減らす選択
「AIが仕事を奪う」と聞くと、AIが悪者みたいですよね。
でも、この見方は違うと思います。
今のAIは意志を持たないので、意図して人間の仕事を奪うことはできません。
では、誰が奪うのか。
人間の労働者を減らして、AIを導入する経営者です。
人件費は大きな負担なので、減らしたい気持ちは分かります。
AIで仕事が回れば、新規採用を減らす、という選択も出てくるでしょう。
経営者を悪く言うつもりはありませんが、実態として、AIの進歩で仕事をなくすのは、採用する側(人事)なんです。
一方で、生まれる仕事もある
AIの進歩でなくなる仕事は、たしかにあります。
でも、新しく生まれる仕事もあります。
たとえば、私がやっている「AIを解説する本の出版」。
画像生成AIを使ってクリエイティブな仕事をする方もいます。
AIを取り入れて効率化する会社も増えています。
AIが肩代わりしてくれた分、やりたかったけれどできなかった仕事に、手を伸ばす余裕が生まれるかもしれません。
AI時代を生き残るために必要なのは、2つの考え方です。
1つは、AIで仕事を生み出す側になること。
もう1つは、人間にしかできない、新しい仕事を生み出すことです。
「AIが出てきたから、もう終わりだ」と諦めるのではなく、「AIを使って自分の仕事をラクにしよう」と前向きに考えてみて下さい。
むしろ、AIで稼いでやる、くらいの気持ちでもいいと思います。
自分の仕事が代替されそうだと感じるなら、新しい仕事を獲得するスキルを、今のうちに身につけておきましょう。
後半:現場で働く人の仕事28職種をAIに分類させる
すべての仕事がAIに代替されるわけではありません。
AI時代でも、人間がしなければいけない仕事は残ります。
そうした仕事に就く方たちが、エッセンシャルワーカーです。
2020年にコロナが流行したときによく聞いた言葉で、私たちのライフラインを支える現場の方々を指します。
私が思いつくのは、電車やバスの運転手、医療従事者、介護施設で働く方、電気や回線の工事、小売業、飲食店、公務員などです。
ほかにもないか、ChatGPTに聞きました。
エッセンシャルワーカーに該当する職種を具体的に教えてください。
それぞれ詳しく、ボリューミーに教えてください。
医療(医師、看護師、薬剤師、救急救命士など)、公務員(市役所・区役所職員、税務職員)、介護・保育、金融、小売店、運輸・物流、農業、教育、インフラ(電力、ガス、水道、通信)が、仕事の説明つきで出ました。
似た職種をまとめて、28個にしました。
分類を頼むときのコツ
次に、この28職種を、「AIに代替される」「代替されにくい」「どちらとも言えない(両方の側面がある)」の3つに分類してもらいます。
ここでコツがあります。
項目が多いときは、いきなり理由まで頼まず、ステップを分けることです。
最初に、番号つきで28個を並べ、「職業名の横に、3つのいずれかを入力して」と頼んだところ、18個しか分類されませんでした。
残りの10個は、どこへ行ってしまったのか分かりません。
そこで、「理由を明確に。職種の前の番号も記載して」
と条件を変えたり、「分類ごとにリストアップして」と頼んだりすると、見やすくまとまりました。
- AIに代替される職種:市役所・区役所職員、税務職員、銀行員・信用金庫職員、小売店の店員、トラック運転手、宅配便の配達員、倉庫管理スタッフ
- AIに代替されにくい職種:医師、看護師、救急救命士、介護士、保育士、社会福祉士、ケアマネージャー、林業作業員、漁師、小中高校の教師、特別支援学校の教員、学童保育指導員
- どちらとも言えない職種:薬剤師、医療技術者、士業、保険代理店スタッフ、金融プランナー、公共交通機関の運転士、農業技術者、インフラ技術者
最後に、分類の理由を聞きました。
一度に頼むと文字数オーバーになりやすいので、分類ごとに分けています。
理由と、私の感想
代替される職種の理由は、書類処理やデータ入力などの定型作業が多いこと、大量のデータの分析や計算が中心であること、自動運転やロボットなどの自動化が進んでいること、でした。
私のコメントも添えます。
- 役所の職員:事務処理だけでなく、住民への応対もあるので、完全な代替は難しいです。市役所に勤める友人の話からも、そう思います
- 税務職員:税務調査のデータ抽出などには、すでにAIが導入されています。ただ、調査は人間相手の仕事なので、代替はできません
- 銀行員:住宅ローンや融資は、対面が必要な場面が多く、完全には代替できません
- 小売店の店員:完全な自動化は難しいですが、セルフレジで人員を減らすことはできています
- トラック運転手:自動運転が進んでも、非常時に操作できる人は必要です。人手不足への対応にはなります
- 宅配便の配達員:小型の荷物はAIで代替できますが、精密品や重い荷物は人間でないと難しいです
- 倉庫管理スタッフ:扱う商品しだいです。高額な機械や重量物が多い倉庫で、AIが梱包や移動をするのは、ほぼ不可能でしょう
代替されにくい職種の理由は、高度な専門知識、一人ひとりへの対応、人との深いコミュニケーション、共感や感情の理解が必要なことでした。
林業や漁業は、自然の中での判断が求められます。
どちらとも言えない職種は、業務の一部をAIで効率化できても、対人スキルや専門的な判断も含まれるからです。
結論から言うと、今すぐAIに代替されることを心配する必要は、なさそうです。
ただし、単純で大量のタスクが多い仕事は、AIに代替されると考えておいたほうがいいかもしれません。