もし多くの仕事がAIに任されるようになったら、私たちには何が求められるのでしょうか。

この回では、そんな未来に備えて身につけたい3つのスキルと、AIに反対の立場の方ほど勉強したほうがよいと考える5つの理由を、私の考えとしてまとめます。

AI時代の生き方に関心がある方は、ぜひ読んで下さい!


AIが得意なことと、苦手なこと

仕事の多くがAIに置き換わったあと、どんな力が求められるのでしょうか。

ここでは、それを考えます。

AIが得意とするのは、単純な学習処理、大量データの処理、画像・音声・映像の解析、素早い作業、そして24時間365日の稼働です。

苦手なのは、次のようなことです。

  • 創造性が求められる作業(デザイナーやイラストレーターなど)
  • 人の気持ちを汲み取る仕事(営業職やカウンセラーなど)
  • 学習させていない事項への対応
  • 複雑で、一人ひとりに合わせた対応が必要な業務(税理士など)
  • イレギュラー対応

こうした要素の多い仕事は、一部がAIに置き換わることはあっても、なくなることはないでしょう。

人間がやってきた仕事がなくなれば、新しい仕事が生まれる可能性も高くなります(そうしないと、失業率が大きく上がるからです)。


① クリエイティブなスキル

将来求められるのは、文章、イラスト、歌など、種類を問わない、クリエイティブなスキルです。

AIは、入力されたデータの範囲でしか処理できません。

人間のように、ゼロから独創的な発想をするのは、AIには難しいのです。

これからは、独創的な発想ができる人が活躍します。

いい学校を出ていい会社に入れば、老後も安泰という時代は、とうに過ぎました。

収益化できなくて構わないので、今のうちに、自分だけのアイデアや作品を形にしておきましょう。


② 少ないお金で暮らすスキル

AIが仕事の大半を代替するようになれば、日本でもベーシックインカムが広まるかもしれません(現時点では、可能性はかなり低いですが)。

導入されれば、収入が今より下がる可能性もあります。

収入が下がったのに、今までの生活費で暮らしていたら、家計が破綻してしまいます。

先のことは分かりませんが、今のうちに、少ないお金で暮らすスキルを身につけておきましょう。


③ 暇な時間を「無料で」楽しむスキル

生成AIが中心となって社会が動くようになれば、職種によっては、人がほとんど要らなくなる可能性があります。

半数以上の仕事がなくなれば、政府も何らかの対策をするはずです。

人間の仕事が減れば、忙しい方は少なくなり、暇な時間が増えます。

そんなときに必要なのが、空いた時間をお金をかけずに楽しむスキルです。

休日に旅行や買い物でお金を使う方は、自由な時間が増えると、出費も増えてしまいます。

余暇をお金をかけずに楽しむ力がないと、暮らしが成り立たなくなります。

「無料」とはいえ、1円も使ってはいけないという意味ではありません。

日々の生活費から出す、またはトータルで出費を減らせるなら、OKです。

実例は、次のとおりです。

  • 外食をやめて、少し高級な食材を使った自炊にする(外食より食費が浮く)
  • 定期券で行ける範囲の公園を散歩する(追加の交通費がかからない)
  • お菓子作りを楽しむ(市販品を自作にして、追加費用がかからない)
  • 近所の散歩(健康にもよい)
  • 図書館や公営ジムなど、公共施設を使う


ChatGPTに趣味を出してもらう

次のいずれかに当てはまる趣味を、10〜20個挙げてください。


・費用が一切かからない


・毎日の生活費の一部として出せる範囲の出費で済む


・その趣味にはお金がかかるが、トータルでは毎月の生活費を減らせそうだ


それぞれの趣味について、さらに詳しく、たっぷりのボリュームで教えてください。


3つの条件で分けて、出してもらいます。

  • 費用が一切かからない:散歩・ジョギング、瞑想、図書館での読書、ランニング、自宅でのヨガ(無料のオンラインクラスを使う)
  • 生活費の一部として支出できる:料理・ベーキング、家庭菜園、コーヒーや紅茶の淹れ方の研究、手作り化粧品や洗剤
  • 費用はかかるが、全体で生活費を減らせる可能性が高い:家具のリメイクなどのDIY、節約と家計管理、自転車の整備、株式投資・資産運用

最後の資産運用は、しっかり理解してから行う必要があります。

初心者が始めるなら、全世界株式や米国株式のインデックスファンドを、毎月コツコツと積み立てる方法が、よく知られています。

ただし、短期的には損を出すリスクがあるので、10年以上使う予定のないお金で行ってください。


AIに反対でも学ぶべき5つの理由

生成AIを、仕事や日常生活で活用している方は、まだ少数だと思います。

私の知り合いのKindle作家には、ChatGPTで本を書く方が多く、生成AIはとても身近な存在です。

それでも現実には、生成AIに否定的な方や、AIを使うのが怖いという方も、たくさんいます。

とくにクリエイターは、自分のイラストが学習されて無断で使われるのではと、不安になるでしょう。

私も創作活動をしているので、自分の絵柄を勝手にAIに使われることへの抵抗感は、よく分かります。

ただ、画像生成AIへの反対をいくら訴えても、生成AIが衰退する未来は想像しにくいです。

だから、AIに抵抗がある方こそ、AIについて勉強しておくべきだと考えます。

賛否はあると思いますが、理由を5つ挙げます。


① AIが苦手なことを再認識できる

AIが、すべての面で人間を超えているわけではありません。

人間のほうが優れている点も、たくさんあります。

たとえば、AIは人の気持ちを汲み取れません。

営業職、心理カウンセラー、介護職といった仕事は、AIには置き換えにくいでしょう。

AIを勉強すると、自分は次に何をするべきかを考えられます。

自分の仕事がAIに向いているのか、苦手なのかを考える機会にもなります。


これを見ると、AIがデータをどう学習しているのかが分かります。

仕組みを理解しておけば、生成AIに反対意見を表明するときも、より具体的に主張できます。

AIを理解せずに「AI反対!」

と叫ぶだけでなく、「◯◯という問題があるので、ここは△△すべきだ」とはっきり伝えるほうが、説得力が増します。


多くの方が「AIが発達すると、仕事がなくなって失業率が高くなる」と勘違いしています。

AIの進歩で、なくなる仕事や縮小する仕事が出てくるのは事実です。

一方で、AI分析やデータ探偵のように、新しく生まれる仕事もあります。

日本でも、リスキリング(学び直し)によってデジタル化に対応しようとする動きが出てきました。

このチャンスを逃す手はありません。


生成AIの問題点を指摘したいなら、まず生成AIをよく知っておく必要があります。

漠然としたイメージだけで「生成AIには著作権の問題がある」と訴えても、なかなか受け入れてもらえません。

実際に使って感じた問題点や、メリット・デメリットをまとめて発信したほうが、多くの方に受け入れられます。


⑤ 自分で新しいAIを作れるようになる

どれほど反対意見が出ても、AI技術が衰退する可能性は、ほぼありません。

すでに生活の中にAIが浸透しつつあります。

たとえば、企業のお問い合わせページにあるチャットボットにも、AIを使ったものがあります。

企業が積極的に導入しているものを、個人の意見だけで廃止することはできません。

だからこそ、発想を切り替える必要があります。

今後は、個人に特化したAIの開発が進むと、私は考えています。

自分専用のAIを作れる日が来るかもしれません。

AIは、業務効率化やアイデア出しでは、人間よりパフォーマンスが高いです。

自分だけのAIを作って、時短をどう進めるかで、差別化ができます。

GPTsのように、既存の生成AIを自分用にカスタマイズできるサービスは、すでに登場しています。


ChatGPTは、無料版なら、会員登録なしで使えるようになりました。

そのほかにも、無料で使える生成AIが続々と登場しています。

少しずつでよいので、生成AIを勉強して下さい。

これからは、AIの知識の有無で、はっきり差がつく時代になります。

ただし、動画やネット記事にある「AIだけで月収○万円!」

といった副業案件には、十分に注意して下さい。