ChatGPTに頼んだのに、思った答えが返ってこないと感じたことはありませんか?

私も何度もあります。

この回では、ChatGPTは完璧ではないという前提と、指示が伝わらない5つの癖を紹介します。

ChatGPTを仕事に使いたい方は、ぜひ読んで下さい!


ChatGPTがあれば、未経験でもVBAを書ける

皆さんは、ExcelVBAを使ったことがありますか?

おそらく、ほとんどの方が「いいえ」だと思います。

私も、Excelを使い始めて10年以上たってから、ようやくVBAを触りました。

そして驚きました。

手作業で何時間もかかっていた作業が、あっという間に終わるのです。

人間の目で見落とす部分も、VBAなら確実に拾ってくれます。

2023年に登場したChatGPTのおかげで、VBAをやったことがない方でも、ソースコードを出力してもらえるようになりました。

いつも完璧なコードが出るわけではなく、間違えることもあります。

でも、間違っていたら、ChatGPTに添削してもらうか、条件を変えて出し直してもらえばいいのです。

動作確認は、Microsoft 365(原稿を書いた2024年当時の名称は「Office 365」)で行っています。

ほかのバージョンだと、正常に動かない場合があるので、ご了承下さい。

2026年10月時点では、ExcelのCopilotに、ブックを直接編集する「エージェントモード」も加わっています(Microsoft 365 Copilotのライセンスが必要です)。

VBAのコードは、今もChatGPTなどに出してもらい、VBAエディターに貼り付けて、動作を確かめてから使うのが基本です。


先に、大事なことを言わせてください

私は2023年3月ごろから、ChatGPTの情報を集めてきました。

世間の平均よりは、生成AIに詳しいつもりです。

その私が、あえて言います。

ChatGPTは、完璧ではありません。

文章の生成やネット検索は、ある程度のレベルに来ていると感じます。

でも、画像生成やプレゼン資料づくりは、高いレベルではまだ作れません。

これは原稿を書いた2024年ごろの話で、2026年10月時点では、ChatGPTの画像生成は大きく進み、日本語の文字を含む画像も作れるとされています。

それでも、最後に人が確認するという考え方は変わりません。

ある程度の工程を任せて、最後は自分でチェックする。

この使い方ならOKです。

最初から最後まで丸投げするのは、絶対にダメです。


いちばんの理由は、ハルシネーション

ChatGPTは、さも正しいことを言っているような顔で、間違った情報(ハルシネーション)を混ぜてくることがよくあります。

レポートや仕事に使うなら、必ず全体を見直して、おかしなところがないか確かめて下さい。

この連載で紹介する生成結果も、「こういう結果になる」と知ってもらうために、あえて直さずに載せています。

見てもらえば分かるとおり、AIの出力は、まだザックリしたものです。

最後は、人間の手で仕上げる必要があります。

「プロンプトを入れたら、あとは何もしなくていい」という考えは、手放しておきましょう。


まず、いちばん簡単なVBAを出してもらう

試しに、ごく簡単なVBAを出してもらいます。

「『Sheet1』のA1セルからC3セルの色を黄色にする」と伝えます。

Excelを少し使ったことがあれば、誰でもできる作業ですが、あえてChatGPTに出してもらいます。

返ってきたコードをマクロとして実行すると、A1からC3の範囲が、ちゃんと黄色になりました。

VBAが初めてだと、何が起きているのか分からないと思いますが、詳しくはあとで解説します。

少しずつ難しいものに挑戦していきましょう。


うまくいかない指示に共通する、5つの癖

プロンプトの話に入る前に、「やりがちなNG」を先に紹介します。

次の5つに心当たりがあれば、そこが原因かもしれません。

  1. 指示が曖昧:何を求められているのか分からないので、ChatGPTは、あたりさわりのない答えを返すしかなくなります
  2. 詳しく説明していない:詳細に伝えるほど、精度は上がります。条件を書かなければ、思った答えは返ってきません
  3. 文字数を決めていない:指定しないと、ChatGPTが「このくらいかな」と思った長さで出します。ライティングなど文字数が決まっている仕事では、必ず書きましょう
  4. 区切り記号を使っていない:要約や校正を頼むとき、対象の文章を「"""」(ダブルクオーテーション3つ)で囲むと、範囲が伝わります。ただ、2024年2月3日に追記しますが、最新のChatGPTでは、区切り記号がなくても問題なく処理してくれるようになりました。GPT-3.5とGPT-4の両方で試して確認しています。「区切りを入れ忘れた…」と落ち込まなくてよくなったのは、ありがたいです
  5. 出力形式を指定していない:表にする、箇条書きにするなど、形式は指定できます。指定しないと、ChatGPTが最適だと思う形で出ます


思った答えが出ないときは

ChatGPTは、こちらがしっかり指示しないと、ときどきとんでもない答えを返してきます。

私の感覚では、結果の95%以上はプロンプト次第です。

だから、的はずれな答えが返ってきたときは、「自分のプロンプトが良くなかったのだな」と考えて下さい。

正しい指示を出せば、求める答えは、ちゃんと返ってきます。