新しい事業のアイデアを、客観的に見てもらえる相手はいますか?

この回では、私が考えていた出版サポート事業を、複数の視点で意見をくれるGPTs「円卓のおじ」と、ブランディングの手順を出してくれるGPTsに診断してもらった結果を紹介します。

副業や事業の計画を練っている方は、ぜひ読んで下さい!


事業を広げたい私

私は、Kindle出版のかたわら、これまでに3名の出版サポートを手がけました。

来年からは、サポート事業をさらに広げたいと考えています。

そこで、GPTs「円卓のおじ」に、事業プランを添削してもらいました。


円卓のおじに、事業プランを聞く

Kindle出版を始めて1年半の著者です。

出版のほかに、初めてKindle出版に挑む方のサポート事業も行っています。

サポートした方の中には、ベストセラーを達成した方もいます。

来年からは、SNSでそれなりのフォロワーや登録者を持つ方を対象に、出版サポートのサービスを始めたいと考えています。

このビジネスアイデアについて、遠慮のない意見をお聞かせください。


「忌憚なきご意見」と頼むと、遠慮のない意見が返ってきます。

円卓のおじは、情報をていねいに調べて具体的にまとめたうえで、肯定、否定、建設的な意見の3種類を出してくれます。

ただ、議論がどんどん進んで終わりが見えないので、最初の一部だけを紹介します。


白おじ:市場の数字を出す

白おじ(客観的な分析)は、市場の情報を出しました。

  • 電子書籍市場は、2021年度で5,510億円、2026年には8,000億円まで成長する見込み。大部分は電子コミック(2021年度で4,660億円)。有料の電子書籍を利用している人は19.8%。「Kindleストア」は利用率23.6%で、購入・課金経験のあるサービスでは33.2%と最も高い
  • インフルエンサーマーケティング市場は、2022年に615億円、2025年に1,021億円、2027年に1,302億円へ拡大する見通し。プラットフォーム別の割合は、YouTubeが40%、Instagramが25%
  • SNS運用の成功事例として、有益なコンテンツを発信し続けるとフォロワー化できる

最新の調査では、2025年度の電子書籍市場は6,846億円で、前年度より2.1%の増加でした(インプレス総合研究所)。

伸びは、緩やかになっています。


赤・黒・黄・緑・青のおじの意見

赤おじ(直感的な感想)は、デジタル時代に合っていると興奮しつつ、フォロワーの多い人を狙うと競争が激しくなるかもしれない、と心配しました。

黒おじ(論理的な否定)は、リスクを挙げました。

SNSで影響力のある人は多忙で、新しいプロジェクトに割く時間が限られること。

すでに多くのファンがいるので、追加のマーケティングや出版サポートに価値を感じない場合もあること。

Kindle市場は競争が激しく、電子コミックが大部分を占めるので、文字ものの成功確率は比較的低いかもしれないことです。


黄おじ(論理的な肯定)は、フォロワーを持つ人は、すでに強い個人ブランドがあり、出す作品にも自然に関心が集まること、Kindle出版は低コストで利益率が高く、著者にも魅力的なことを挙げて、有望だと評価しました。

緑おじ(創造的な提案)は、フォロワーを巻き込んだ共著、インフルエンサーの日常や経験をもとにしたフィクションの共同制作、得意分野を活かしたハウツーや教育系の電子書籍シリーズ、といった案を出しました。

青おじ(統括)は、市場の成長性、潜在的なリスク、機会とポテンシャル、革新的なアプローチを整理しました。

次の議題として、市場のニーズやターゲットの詳しい分析、競合状況の追加調査を提案し、改めて白おじに情報収集を促しました。

こんな感じで、無限にアイデアを出してくれます。

情報量が多すぎるので、Excelなどに内容をまとめながら進めるのがおすすめです。

興味がある方は、ChatGPT Plusに加入して試してみて下さい。


ブランディングの手順を出してくれるGPTs

GPTsは、ChatGPT Plus(有料版)に加入していないと利用できません。

2023年12月4日の時点では、新規の登録が制限されていたようです。

これは原稿を書いた2023年12月ごろの話で、無料プランでGPTsを使えるようになったのは、2024年5月からです。

私は、制限がかかる前に加入していたので、ぎりぎりセーフでした。

1か月だけ使うつもりでプランを解約手続きしていたのを思い出し、あわてて解約の取り消しをしました。

あぶなかった、という話です。


今回は、自分自身や自分の事業を分析して、ブランディングとマーケティングの施策を示してくれる「クリエイターサバイバルツール / Brand Buddy」を取り上げます。


Kindle書籍を出版しています。

出版歴は1年半で、毎月の印税も副業と呼べる水準で安定してきました。

Kindle作家として事業を広げたいので、ブランディングに取り組みたいと考えています。

どんな順序でブランディングを進めればよいか、具体的に、体系立てて教えてください。


現状(出版歴と収入)、やりたいこと(横展開のためのブランディング)、出力の条件(具体的、かつ体系的)を、短く伝えています。


9つのステップ

- 定義(ブランディングの目的):Kindle作家としての自己ブランディング。

出版歴と収入の現状分析と、どんな作家として知られたいかという理想像を明確にする


- 自己分析(SWOT分析):強みは安定した収入、弱みは知名度不足やマーケティング戦略の欠如、機会はデジタルマーケティングや新ジャンルへの拡張、脅威は競合の増加や市場の変化


- 特技を見極める:クロスSWOTで強みを活かし、弱みを補う戦略を考える。

実現の難しさ、独創性、収益性でアイデアを評価して、優先順位をつける


- 戦場の確認:ほかのKindle作家と異なる独自の要素を決め、目指す市場の規模や競合の状況を分析する


- 狙う顧客を定める:理想の読者像(ペルソナ)を明確にして、閲覧やアンケートで嗜好やニーズを理解する


- 顧客の動きをイメージする:読者が書籍に出会って購入するまでを、カスタマージャーニーマップで可視化し、必要な投資とメリットを評価する


- 考えを整理する:ブランドの像とマーケティングの手法を仮に定め、意見をもらいながら調整する


- ブランディング定義:ブランドイメージ、狙う市場と施策、ミッション、ビジョン、アクション、ブランドバリューとパーソナリティ


- レポート出力:「ブランディングシート」と「マーケティングシート」にまとめ、実行に向けた励ましと助言を添える


この手順を踏めば、Kindle作家としてのブランドが強まり、目標に向けて効果的に進めるそうです。

順序立てて、分かりやすく説明してくれました。

英語プロンプトでも試しましたが、日本語とほとんど変わらない答えだったので、英語版は省きます。

ブランディングは、何から手をつければよいか分からなくなりがちです。

手順をまとめてもらうだけでも、考える入り口になります。