AIに頼んだら、手で直した部分まで消えてしまった。
そんな経験はありませんか?
私は実際にやってしまいました。
この回では、その失敗から学んだ、大切なファイルを守る方法とGitの基本を紹介します。
Claude Codeで原稿を扱う方は、ぜひ読んで下さい!
手作業の編集が消えた経緯
Claude Codeは、パソコン内のファイルを直接書き換えられます。
「このファイルに追記して」と頼むだけで、本当に書き換えてくれる便利な機能です。
ただし、使い方を間違えると、大事な編集内容が消えてしまいます。
私はKindle原稿づくりに、音声入力とClaude Codeを組み合わせています。
あるとき、音声入力で作った原稿の文字数が少なかったので、「文字数を増やしてください」と頼みました。
すると、手動で編集・追記した内容がすべて書き換えられていました。
おそらく、やり取りの履歴に残っていた編集前の文章をもとに、書き直したのだと思います。
改行や装飾を手で整えていたので、同じ修正をやり直すことになり、10分ほど無駄にしました。
音声入力で時間を節約するつもりが、本末転倒でした。
防ぐための3つの方法
この失敗で学んだのは、完成させたいファイルには、Claude Codeを直接触れさせないことです。
- 仕上げ用のファイルを別に作る:AIには作業用のコピーだけを触らせ、確認が済んだ分だけ仕上げ用に移します
- バックアップを取ってから頼む:どうしても同じファイルを直させるなら、事前にコピーを残します。Word、Excel、PowerPointでも考え方は同じです
- Gitでバージョンを管理する:いつでも過去の状態に戻せます。後ほど説明します
頼み方で減らす手もあります。
今の状態を保ったまま増やすよう、はっきり指定する方法です。
ただ、私はまだ試していないので、確実に効くかは保証できません。
安全を取るなら、出力専用ファイルを用意するやり方がおすすめです。
Gitは変更履歴を残すツール
Gitは、ファイルの変更履歴を記録・管理するツールです。
もともとはエンジニアがソースコードの管理に使ってきましたが、Claude Codeと組み合わせれば、テキストの原稿にも使えます。
「ここを足した版」「ここを削った版」というように、変更の積み重ねを段階的に残せます。
Googleドキュメントの変更履歴を思い浮かべてもらうと近いです。
間違えて消しても元に戻せるので、安心して作業できます。
相性がいいのはテキストファイル
Gitが得意なのは、テキストファイルです。
Word、PowerPoint、Excelはバイナリ形式のため、どこがどう変わったかの差分をGitが判別できません。
違いの比較も自動の統合もやりにくく、履歴を管理する効率が落ちてしまいます。
だから、原稿づくりではまずテキストファイル(.txt)で出してもらうのがおすすめです。
必要になったら、WordやExcelに変換します。
Wordで納品する必要がある場合も、テキストからWordファイルを作る作業は任せられます。
まずテキストを軸にすると、バージョン管理はぐっと楽になります。
コミットしないと記録されない
Gitで一番大切なのは、バージョンとして記録するには「コミット(commit)」という操作が必要な点です。
上書き保存しただけでは、バージョンとしては残りません。
原稿を直し終えて「この状態を残したい」と思ったら、チャットで「今の状態でコミットして」と頼むだけです。
カタカナでも英語でも通じます。
完了すると、バージョンを記録したという返答が返ってきます。
実際に試して、問題なく管理できました。
コミットの際に「v1.2.3」といった番号を添えておくと、あとで見返したとき、どの段階の原稿かすぐ分かります。
Gitが役立つ場面
役に立つのは、たとえば次の場面です。
- 構成をいくつか試したいとき
- 前のバージョンのほうが良かったと感じたとき
- 修正を頼んだら、手で直した部分が上書きされたとき
- 原稿が複数あって、同時に進めたいとき
3つ目は、私が経験した失敗そのものです。
「あのバージョンに戻して」と頼むだけで、すぐ元に戻せます。
ファイルは自動で保存されますが、バージョンとして残すにはコミットが欠かせません。
ひと手間ですが、この習慣でやり直しのリスクは大きく減ります。
インストールの手順は、動画サイトで検索すれば解説がたくさん見つかります。