本を出すペースを上げたいのに、手打ちでは限界を感じていませんか?

私は4年続けてきたKindle出版で、数だけを追って失敗したことがあります。

この回では、その反省から音声入力とClaudeで立て直した方法を紹介します。

執筆が遅くて悩んでいる方は、ぜひ読んで下さい!


Before:数を追って失敗した時期

かつて「高速出版」と名乗って、1日1冊、1週間に1冊というペースで本を出していた時期があります。

数を出すのに必死で、所属していたコミュニティなどで宣伝を繰り返し、反感を買いました。

不快な思いをされた方には、この場でお詫びします。


最大の原因は、手入力による執筆速度の限界と、それに伴う品質の低下でした。

タイピングには自信があり、1分間に100文字ほど入力できました。

それでも、6万文字の本を書くには、単純計算で10時間以上かかります。

仕事の合間にスマホでこっそり書いて時間を作っていました。


ところが、短時間で出すことを優先するほど、ページ数の少ない薄い本ばかりになります。

構成は甘く、誤字脱字も多く、読者に満足してもらえる品質には遠い状態でした。


After:音声入力でベースを作る

今は、手打ちではなく音声入力で原稿のベースを作っています。

音声入力なら、1分間に約300文字のペースで文字になります。

「あー」「えー」が混じっても、言い間違いがあっても構いません。

頭に浮かんだことを、次々に声にします。

3〜4時間話せば、1冊分のベースになる原稿が、数万文字できあがります。


リライトと校正はClaudeに任せる

ここでClaudeの出番です。

まとまりのない音声の文章を渡し、リライトと構成の整理を任せます。

誤字脱字や文法ミスも見つけて、整った文章にしてくれます。

結果として、執筆のスピードは手作業の5倍から10倍になりました。


元になるアイデアと熱意は、自分の声から出ています。

だから、AI特有の冷たい文章にならず、自分の言葉がこもった原稿になります。

Claudeの特に強い点は、人が書いたような自然な文章です。

堅苦しさや機械的な言い回しが少なく、読者が違和感なく読めます。

満足度に直結するKindle出版では、大きな強みです。


CLAUDE.mdとSkillsで毎回の指示を省く

効率化の鍵は、ルールを先に決めておくことです。

CLAUDE.mdは、書籍プロジェクト全体に適用する基本のルールで、社内マニュアルの基本理念にあたります。

Skillsは、校正用、構成案づくり用、リサーチ用というように、作業ごとに用意する手順書です。

これらを用意しておけば、いつでも一定の品質で素早く作業できます。


自分らしさを出すコツもあります。

過去に自分で書いたブログ記事やテキストをClaudeに読み込ませ、文体やトーン、よく使う言い回しを学習させると、精度が飛躍的に上がります。

自分の文章を参照ファイルとしてフォルダにまとめ、「このフォルダを参照して」と頼むだけです。

ChatGPTやGeminiでも似たことはできますが、会話を変えるたびに読み込み直しが必要です。


出版まわりの細かな作業も一瞬

本文以外の作業も楽になりました。

  • テーマの調査(読者のニーズや市場の動き)
  • 書籍の構成づくり(目次や章立て)
  • タイトルとサブタイトルの案
  • Amazonの商品ページに載せる紹介文
  • 設定するキーワードの抽出

Skillsに沿って頼めば、すぐに出てきます。

コピーしてKindleの登録画面に貼るだけなので、申請の手間も大きく減りました。


表紙だけは例外

ひとつだけ例外があります。

表紙のデザインです。

Claudeは文章の処理が専門で、画像は作れません。

アイデアはGeminiのキャンバス機能で練り、仕上げはCanvaで作るか外注するのがおすすめです。

適材適所で使い分けることが、質の高い本を最速で出すコツです。


8割をAIに、最後の2割を自分で

今の執筆は、8割をAIに任せ、最後の2割を自分でチェックするスタイルです。

会社にたとえると、以前の私はすべて一人でこなす平社員でした。

今は、優秀な部下に「こんな感じでまとめといて」と頼み、上がってきたものを確認してハンコを押す、部長や社長のような立場になった感覚です。


この仕組みなら、品質を落とさず、1日1冊も理論上は可能です。

もちろん、無理な量産はおすすめしません。

文章を書くのが苦手な方、話すほうが得意な方、音声配信をしている方には、音声入力とClaudeの組み合わせが特に合います。

将来、ClaudeがPCを操作する機能が進化すれば、Canvaで表紙を作るところまで任せられる日が来るかもしれません。