リフロー型と固定レイアウト型、どちらで出せばいいか迷っていませんか?

本のジャンルによって向き不向きがはっきり分かれます。

この回では、それぞれの強みと弱み、向いている本を整理します。

1冊目の形式を決めたい方は、ぜひ読んで下さい。


リフロー型の強みは「軽さ」

リフロー型の最大のメリットは、データの軽さです。

テキストベースなので、1.5万字を書いても1MB未満に収まります。

私が2022年8月3日に出したリフロー型の本は、表紙込みで743KBでした。


軽いので、KDPにアップロードしたときの処理も速く、1〜2分で終わります。

固定レイアウトは10分くらいかかることがあります。

ただ、固定レイアウトでもアップロード中に休憩するか次の原稿を書けば、大きな差はありません。

それでも、リフロー型のほうが負担は確実に少ないです。


読者と筆者に嬉しい機能

読者側のメリットは、次の3つです。

  • 文字サイズを変更できる:文字だけを大きくできます(固定レイアウトは画面全体の拡大のみ)
  • マーカーが引ける:4色のマーカーが使え、資格試験の参考書では喜ばれます
  • ワード検索ができる:言葉を入力すると、該当の場所の一覧が出ます

筆者側には、スペルチェックがあります。

Kindle出版でいちばん気をつけたいのは誤字脱字ですが、Wordで書くリフロー型ならスペルチェックで確認できます。

私が使っているCanvaでの出版方法では、できません。


リフロー型が向く4種類

リフロー型は、少ないページ数で多くの文章を載せられ、リンクも自由に張れます。

そのため、次の本に向いています。

  • 長編小説
  • リンク先が多い本
  • 参考書(資格試験など)
  • ビジネス関係の本

リフロー型は基本的に明朝体で配信されるので、小説を書く方にはぴったりです。

本文中にリンクをたくさん載せたいときも、クリックだけで移動できるので読者の手間が少なくなります。

固定レイアウトでもリンクは張れますが、多くなければURLとQRコードで代用できます。

Wordで書けるので初心者にも向いていて、私も最初の1冊はリフロー型でした。


リフロー型の弱点は5つ

手軽に作れる一方で、弱点もあります。

  • ページ数が稼げない
  • レイアウトが安定しない
  • 読みづらい場合がある
  • 画像が増えると重くなる
  • 画像を置く位置を決められない

文字を大きくすると画像が次のページに回ってしまうことも多いです。

私が実際に読んだ印象では、個人出版のリフロー型の約半数は、かなり読みづらいと感じました。

一方で、出版社のリフロー型はしっかりしたレイアウトで、さすがプロだと感心しました。


固定レイアウトの利点は3つ

固定レイアウトは、リフロー型より難易度が上がりますが、利点が3つあります。

  • レイアウト崩れがない
  • ページ数を稼げる
  • 読みやすくなる

名前のとおり、見た目のまま出版できます。

よほど変なことをしない限り、とても読みやすくできます。

数は少なめですが、ページ数を増やせる点が最大の強みです。


固定レイアウトが向く7ジャンル

図解が多い本やカラフルにしたい本は、固定レイアウトです。

  • レシピ本、写真集
  • 漫画・イラスト集
  • ハウツー本、雑誌
  • 素材集
  • 印税を重視する本

写真集をリフロー型で出すと、レイアウトが崩れて台無しになります。

漫画は固定レイアウトしか選べません。

mobiファイルはKindleComicCreatorで作ります。

ソフトの使い方やパソコン・スマホの操作を解説する本も、画像が前提なので固定レイアウトが向いています。

雑誌は、リフロー型で作るととんでもないレイアウトになります(InDesignで作ることが多いです)。

デザイン性が求められる本は、基本的に固定レイアウトで出しましょう。