「冊数を増やせば、印税も増えるはず」と考えていませんか?
私はその考えで走り、約1年の低迷にはまりました。
この回では、量産で失敗した流れと、印税の現実を振り返ります。
出版を始めたばかりの方は、ぜひ読んでください。
拍子抜けする少額から、半年は右肩上がりに
2022年3月、私のKindle出版は始まりました。
1か月目の印税は、飲み物を1本買うこともできない額です。
それが2か月目にはランチ1食分に、3か月目にはスマホの利用料ほどになりました。
その後の半年ほどは、冊数が増えるのに合わせて、印税も増えていきます。
10〜20冊くらいまでは、そうなりやすい傾向があるようです。
そして、ここで私は大きな勘違いをしました。
ちょっとしたクイズです。
印税が伸びて浮かれた私は、このあと何をしたでしょうか?
答えは、品質を二の次にして、とにかく本を出し続けたことでした!
「それなら、冊数を稼げば稼ぐほど得をする」と思い込んだのです。
1日1冊の量産と、半年で止まった上昇
そこからの私は、出版する数だけを追いかけました。
あなたなら、どうしていたでしょうか?
基準は、50ページ以上書けたら出す、というものです。
多いときは、1日1冊のペースを1週間続けたこともあります。
ちなみに、AIには頼らず、原稿はすべて自分で打ち込んでいました。
ところが、伸びは半年ほどでぴたりと止まります。
最初の上昇は、物珍しさに支えられていた部分が大きかったのでしょう。
読者の目線に立てば、量産の問題点は明らか
そこから約1年、私の本はほとんど読まれませんでした。
質を見直した2023年まで、印税は右肩下がりから横ばいをたどっています。
少し立場を入れ替えて、考えてみてください。
1日で仕上げた本を、何十冊も並べている作家がいます。
あなたは、その人の本を読みたいと思いますか?
私なら読みません。
1冊にかける時間を削れば、中身が薄くなるのは当たり前です。
印税収入の現実:5桁まで1年以上、独学の成功は1%未満
そもそも、印税で稼ぐのは簡単ではありません。
私が5桁の印税を安定して得られるまでには、1年以上かかりました。
始めて数日で収益化、という話ではないのです。
2023年の後半から、副業で参入する人が目に見えて増えています。
最初の1円までは到達しやすいので、人が集まりやすいのでしょう。
Kindle Unlimitedの読者が本を開けば、読まれたページ数に応じて印税が入ります。
こう聞くと、楽な世界に思えますよね。
けれども、初心者が独学で成功できる確率は、1%に満たないと私は考えています。
運よく成功しても、かなりの時間がかかるはずです。
ネットの情報は増えましたが、肝心なところは、まだ表に出ていないことも多いです。
私は1年半、試行錯誤を続けました。
その間には、ほぼ読まれない時期が半年以上あります。
あなたは、半年以上まったく成果が出なくても、続けられるでしょうか。
分かれ道のたとえ
道が二手に分かれている場面を想像してください。
左の看板には「何が起こるか分からない。覚悟して進め」
とあります。
右の看板には「安全に、短時間でゴールしたい人はこちら」とあります。
冒険漫画なら、あえて左を選ぶのが定番です。
ただ、Kindle出版で結果を出したいのなら、話は別です。
左は時間がかかる道、右は地味でも着実に進める道だと思います。
私は、右の道をおすすめします。
質の低い本の印税と、足がかりという考え方
「質の低い本からは、1円も入らないのか?」
と気になる方もいるでしょう。
実際には、少しだけ入ります。
目安は、チロルチョコ数個分から安いランチ代の範囲です(具体的な額は伏せます)。
正直、手間に見合いません。
目標が、会社員のお小遣い程度の収入なら、挑戦する価値は十分あります。
自分のビジネスを紹介するために、Kindle本を使っている人もいます。
あくまで足がかりと考えるのが、いいと思います。
そして、最初の1冊から、質の高い本を出しておきましょう。