住宅ローンを組んだあと、返済中に何をすればいいか、考えたことはありますか?

私は組んだ経験がありませんが、伯母の話をもとに整理しました。

この回では、横浜の新築を例に、返済中の家計の守り方と、繰り上げ返済の資金づくりを紹介します。

住宅購入を考えている方は、ぜひ読んで下さい!


例にするのは横浜の新築一戸建て

実際にネットに載っていた、横浜市神奈川区の新築一戸建てで考えます。

物件価格は5,580万円で、新築は6〜8%の手数料がかかるという情報があったので、7.5%ほど上乗せして6,000万円とします。

頭金なしの35年ローンです。

夫の年収が700万円、妻が300万円で、世帯年収は1,000万円。

毎月の返済は16万円(大目に見積もった金額です)。

年収1,000万円なら、6,000万円のローンを組むことは可能です。

最寄りは、京急神奈川新町駅から徒歩8分、またはJR東神奈川駅から徒歩14分です。

これは、そこそこ高い相場で計算した例で、埼玉・千葉・東京23区でも、エリアによっては、これより安く買えます。


返済中は支払いが最優先

借り始めてからの13年間は、解雇や大病などの事情がない限り、自分から仕事を辞めてはいけません。

返済は毎月、確実に行います。

引き落としの前日に、残高を確認する習慣をつけましょう。

複数の引き落としを1つの口座にまとめると、残高不足になることがあります。

住宅ローンだけは、専用の口座から引き落とすようにします。

万が一、引き落としができなかったり、入金が間に合わなかったりしたら、すぐに銀行へ連絡して下さい。

返済が滞ると、金融機関との信頼関係が大きく崩れます。

すぐに連絡して、謝るべきです。


私は住宅ローンを組んだことがありません。

なぜそこまで口を酸っぱくして言うのか、と思うかもしれません。

伯母から聞いた話が、このノウハウのもとになっています。


家計の見直しは返済を始めた日から

ネットの記事では、「家計が苦しくなったらFPに相談」という見出しをよく見かけます。

でも、それでは判断が遅いです。

相談するなら、返済を始めたときにして下さい。

最初に見直しを済ませておけば、無駄な出費を大きく減らせるからです。

家計簿アプリを使って、状況を確認しましょう。

月額540円ほど(2026年10月時点。原稿の執筆時は500円)

かかりますが、それ以上の節約につながります。


まずは、結果が出やすい節約から始めます。

削るのは、なくなっても満足度が下がらない出費です。

ストレス発散になっているものは、決して削らないで下さい。

仕事がおろそかになって、かえって危険な状態になります。

私の場合は、ソシャゲの課金(年2,000円)、ニコニコプレミアム(当時は月550円、2026年10月時点では月990円)、pixivプレミアム(当時は月550円)をやめました。

この3つで、当時は年間15,000円の削減でした。

一般的な家庭なら、次のような支出が候補です。

  • 新聞:月3,000〜4,000円。若い世代には必要ない
  • 雑誌:月2,000〜3,000円。読み放題のサブスクに替える
  • 固定電話:月2,000円。自宅で事業をしていない限り不要
  • クレジットカードの年会費:年会費のかからないカードに替える


旅行費と家族会議

旅行は削る候補ですが、家族の思い出になる大切な出費でもあります。

年1回以下で、1人あたり3万円未満なら、見直しは不要です。

それ以上なら、返済後の年間予算を、返済前の75%にするのが目安です。

返済前の年間旅行費が10万円なら、返済後は7.5万円です。

これを旅行の回数で割ります。

1回なら、2泊3日の夫婦旅行ができる予算です。

私は小さい頃、家族と年1回、京都に日帰り旅行をしていました。

3人で5万円ほどだったと思います。

中学生になってからは、長野県の白馬に泊まったこともあります。

費用はやはり5万円くらいでした。

裕福ではなかったので年1回でしたが、今でも記憶に残るいい思い出です。


返済が始まったら、すぐに家族会議を開いて、削る支出を決めて下さい。

家計を支えている人の満足度が下がる削減は、やりすぎないほうがいいです。

趣味のプラモデルを勝手に捨てたり、ビールを発泡酒に変えたりすると、働く意欲が落ちて、かえって収入が減りかねません。

損して得取れ、です。


副業はフロー型から始める

収入には、フロー型とストック型があります。

フロー型は、クラウドソーシングやココナラで仕事を受けて、した分だけ報酬をもらうクライアントワークです。

ストック型は、ブログのアフィリエイトやアドセンス、電子書籍の印税などです。

おすすめは、最初はフロー型で仕事をこなしつつ、ストック型を少しずつ増やすことです。

ストック型はすぐに収入になりません。

モチベーションを保つためにも、フロー型から始めて下さい。


私のおすすめは、Kindle出版のほか、AI関連の情報発信、イラスト、YouTubeのサムネイルやロゴのデザインなどです。

Kindleの印税は、出版停止にしない限り、毎月少しずつ入り続けます。

私は直近の2か月で、約1万円の印税がありました。

副業といっても、月に何十万円も稼ぐ必要はありません。

まずは月1万円を目標にして下さい。


浮いたお金の半額は投資信託で積み立てる

節約と副業で浮いたお金の半額は、投資に回します。

銀行預金ではお金が増えません。

インフレを考えると、むしろマイナスです。

難しい知識は不要で、次のいずれかの投資信託を、毎月または毎日積み立てるだけです。

  • 全世界株式
  • S&P500(米国株式)
  • 米国株式全体に連動するインデックス(VTI系)

積立投資は、長く続けるほど資産がプラスになりやすいといわれます。

金融庁の資料では、過去のデータで保有期間が20年なら、元本割れはありませんでした。

2024年には新NISAも始まりました。

流れは、証券口座を開き、毎月の節約と副業で得たお金の半額を投資し、13年間繰り返して、13年後に資産を確認します。

プラスなら、住宅ローンの返済分を解約して充てます。


高配当株やFXは、この目的にはおすすめしません。

高配当株は、銘柄の調査や減配リスクの確認など、やることが多すぎます。

NISA口座でないと配当に課税されるので、資産も増えにくくなります。

注意点は3つです。

  • ローンを返すまでは、絶対に解約しない(やむを得ない出費がある場合を除く)
  • 積立を始めて1〜2年は資産がマイナスになることがあるが、絶対にやめない
  • 上に挙げたもの以外の投資信託に手を出さない