解像度が低い画像を直したい、白黒の写真に色をつけたい、背景を消したい。
そんなときに使える整形系のアプリを、同じ条件で試しました。
この回では、6つのアプリの結果を、どれが使えるかという視点でまとめます。
Enhancer:効果はわずか
Googleが提供している、画像の解像度やサイズを変えるアプリです。
「ワンクリックで、あらゆる画像を最大1000%強化およびアップスケールします」という紹介でした。
Canva Proでは利用制限がありません。
あかりちゃんのイラストを、180%でアップスケールしました。
正直なところ、違いがあまりよくわかりません。
靴下の色が少し違っていて、スポイトで調べると、2D2D2Dが302F30に変わっていました。
顔を検出して強化する「Enhance face」をオンにして、再挑戦もしました。
背景写真や、顔が大きく写った写真、私の顔写真でも試しましたが、目立った効果はなかったです。
Pixel Enhancer:再現性が高い
解像度が低い画像を、高解像度に変換してくれる、使い放題のアプリです。
AI Image Genで作った画像をJPEG10%で保存して、わざと劣化させ、元の画像を再現できるかを検証しました。
結果は、まさかここまで再現できるとは思わなかったほどです。
画像生成や画像加工のアプリは、無料で使えるものが多くておすすめです。
ただ、無料版でどこまで使えるかは分からないので、ヘビーユースするなら課金してしまうのもありです。
Image Upscaler:倍率を選べるが
解像度を上げてくれるアプリで、倍率は2倍、3倍、4倍、8倍から選べます。
JPEG10%でかなり粗くした画像で試すと、2倍で水彩イラストっぽくなり、3倍は2倍とあまり変わらず、4倍と8倍はほとんど変わりませんでした。
アート風の画像には効果がないのかもしれません。
過去に撮影した解像度の低い写真でも、2倍にしてみましたが、あまり変わりませんでした。
今後の精度アップに期待です。
Colorize:モノクロに着色
モノクロやグレースケールの画像をアップロードすると、自動でカラーにしてくれるアプリで、利用制限はありません。
カラーの画像をグレースケールに変換して、どれだけ色を再現できるか調べました。
あかりちゃんのイラストは、少し暗くなったものの、髪とスカートはオリジナルに近い配色でした。
エアブラシで塗っているので、色にばらつきが出たのだと思います。
顔写真は、色合いが少し違うものの、元画像の80%くらいは再現できていました。
湖の背景写真は、彩度が低くなる傾向があります。
イラストよりも、写真のほうが再現性は高いようです。
1940年以前の写真はほとんどがモノクロなので、おじいちゃんやおばあちゃんの家の写真を着色するのもいいですね。
Colorify:色が薄めの着色
モノクロの写真やイラストをカラーにするアプリで、回数制限はありません。
私が撮影した花の写真は、一応カラーになりましたが、もともとの鮮やかさがありません。
葉っぱの色はある程度再現されたものの、花の色は全然違いました。
私が描いたイラストも、モノクロに気持ちだけ色がついた感じでした。
学習データが少ないのかもしれません。
着色は、Colorizeのほうが優れていました。
Background Eraser:背景リムーバに完敗
背景のある画像をアップロードすると、背景を除去してくれる、使い放題のアプリです。
Canva Proには同じ機能の「背景リムーバ」があるので、女子高生のイラスト、OLさんの写真、バッグの写真の3パターンで比べました。
結果は、イラストとバッグの写真が背景リムーバの圧勝、OLさんの写真はかなりの僅差で背景リムーバがやや上でした。
2024年5月5日の時点の結果なので、今後Background Eraserの性能が上がる可能性はあります。
ただし、背景リムーバを使うにはCanva Proへの課金が必須です。
有料プランに入っているなら、現状は背景リムーバで十分でしょう。
結局どれを使うか
解像度を上げたいなら、まずはPixel Enhancerを試します。
Enhancerや、倍率を選べるImage Upscalerは、アート風の画像では変化がほとんど出ませんでした。
着色は、写真ならColorizeがおすすめです。
イラストは、塗り方によって色がばらつくので、仕上がりを見てPhotoshopなどで微調整する前提で使いましょう。
背景の除去は、Canva Proに入っているなら背景リムーバに任せるのが無難です。
どれも検証したのは2024年5月の時点で、アプリは日々更新されます。
気になるアプリは、自分の画像で一度試してみて下さい。