書き終えてから「この本は需要がなかった」と気づいて、がっかりした経験はありませんか?

それは避けたいですよね。

この回では、原稿を書く前に、ランキングで需要を調べる方法を紹介します。

出版前にジャンルを確かめたい方は、ぜひ読んで下さい。


書き終えてから気づいても遅い

影響力のある方は、ジャンルを気にしなくていいです。

告知すれば、ファンが読んでくれるからです。

ですが、影響力がないと思うなら、ジャンルは慎重に選びたいところです。

出版できれば読まれなくていい、という目的ならジャンルは何でもよいのですが、Kindle出版をしたい方の大半は、印税が目的です。

印税を増やすには、本が読まれなければなりません。

だから、事前に需要を調べる必要があります。

私は文字入力が速く、1.5万文字ほどの本なら1日で書けます。

ですが、慣れない方は、最低でも1週間はかかることが多いです。

書き終えて調べたら需要のないジャンルだった、という事態は避けましょう。


準備はChromeの拡張機能ひとつ

調査の前に、準備が一つだけあります。

ChromeにSellerSpriteという拡張機能を追加することです。

準備なしで調べようとすると、ものすごく時間がかかります。

パソコンでChromeを開き、拡張機能を追加して、Kindleストアで本を検索するだけです。

スマホのChromeアプリでは使えません。

原稿の執筆時は、EdgeやFirefoxなどChrome以外は対象外でしたが、2026年10月時点では、SellerSpriteの公式サイトで、Edge・Safari・Firefoxにも無料で追加できるとされています。

「Chromeに追加」ボタンを押せばインストールできます。

入れたあとにKindleストアで検索すると、検索結果の左下にランキングのデータが出ます。

出ないときは、拡張機能が正しく入っていません。

見るのは総合ランキングの数字で、カテゴリーランキングは気にしなくて大丈夫です。


キーワードを決めて総合ランキングを見る

まず、出したい本のメインキーワードを2〜3個挙げます。

サラリーマンが高配当株投資を解説する本なら、「サラリーマン」「会社員」「高配当株」です。

1語ずつKindleストアで検索し、上位20〜30冊の総合ランキングを確認します。

余裕があれば、2語以上の組み合わせでも調べます。

「サラリーマン」で検索すると、1〜2割の本が総合ランキング10,000位以内に入っていました。

「高配当株」も似た傾向です。

この結果から、サラリーマン向けの高配当株投資本は、需要のあるジャンルだと判断できます。


順位の見方と、当たりの目安

- ジャンルを選ぶなら、平均ランキングが最低でも30,000位以内のものにする


- 総合ランキングが50,000位を超えると、ほとんど読まれなくなる


- 私の本が読まれるのは、2〜4万位くらいのときが多い


- 100,000位以下の本は、少なくとも1日以上まったく読まれていない


ランキングが表示されない本は、カテゴリーランキングから総合順位を推定します。

難しければ飛ばして構いません。

検索上位50件を高い順に並べ、総合3万位以内の本が何冊あるかを見ます。

100位〜10,000位の本が1冊でもあれば、当たりの可能性が高いです。

50件がきつければ、20件でも大丈夫です。

あくまで目安です。


失敗したジャンルの実例

私の失敗例は、ブラック企業と部活の2つです。

ブラック企業の体験談は何冊か出しましたが、半分以上は出版停止にしました。

ほとんどが50,000位以下だったからです。

部活は、ブラック企業よりも需要がなく、検索結果の2ページ目まで見ても、10,000位以内の本は1冊もありませんでした。

部活の本を出すなら、スポーツ名や青春に関する言葉でずらしたほうがいいでしょう。


ずらしキーワードと上位本の観察

選んだキーワードで需要がなければ、ずらしキーワードを試します。

「サラリーマン」なら、通勤、給料、ボーナス、朝活などが連想できます。

調べると、「朝活」のランキングが比較的高めでした。

需要のあるジャンルが探しにくいときは、ランキング上位の本を見る方法もあります。

総合ランキングの上位100位は、芸能人の週刊誌や著名人の本が多く、参考になりません。

見るのは、カテゴリーランキングです。

Amazonには約400のカテゴリーがあります。

好きなカテゴリーを選び、上位50位の本を確認すると、売れている本の傾向がつかめます。

タイトルの付け方や表紙のデザインも勉強になります。

KindleUnlimitedに加入していれば、多くの本を読めるので、読書習慣も身につきます。

ジャンル選定で、出版の成否が決まると言ってもいいほどです。

面倒でも、しっかり取り組みましょう。