文章を書くのが苦手でも、話すのは得意という方はいませんか?
そういう方には、音声から原稿を作る方法が向いています。
この回では、無料の文字起こしツールと、ChatGPTで原稿に整える3段階の手順を紹介します。
書く時間を減らしたい方は、ぜひ読んで下さい。
無料の文字起こしツールはGoogle製
文字起こしのソフトは有料、と思っていませんか?
実は、無料で使えるものがあります。
開発しているのは、誰もが知る大企業のGoogleです。
ツールの名前は、Google AI Studioといいます。
Googleが公開しているAIの開発環境で、有料プランもありますが、無料で足りる範囲で使えます。
知名度は低いので、知らなくても当然です。
Googleアカウントさえあれば、誰でも簡単に音声を文字にできます。
必要なのは、PC(なければスマホ)、Google AI Studioのログイン、話す内容の3つだけです。
音声ファイルは、スマホの録音アプリで十分です。
私はAndroidの古い機種で録音しましたが、音質で困ることはありませんでした。
文字起こしの手順
手順は4つです。
Google AI Studioにログインし、録音した音声をアップロードし、プロンプトに「音声を文字起こししてください。文字の空白を削除して、適切に句読点を入れてください。」
と入力して、Runボタンを押します。
終わったら、画面右上の「Save」で会話を保存して下さい。
保存しないと、画面を移動したときに履歴が消えてしまいます。
私が読み上げた音声がどのくらいの精度で文字になるか、検証しました。
結果は、ほとんど同じでした。
漢字変換や英語表記も、しっかり処理されています。
気になったのは日付の部分だけで、大きな違いはありませんでした。
ゼロから自分で文字を起こすより、はるかに楽です。
完全にお任せとはいきませんが、文章を書くのが苦手な方でも、音声の書き起こしなら時間をかけずに済みます。
多少の修正は必要でも、出版にかかる時間は大幅に短縮できます。
まずは自分の声を録音して、試してみて下さい。
題材は新NISAの3つの話題
音声を原稿にする流れを、実際にやって確かめました。
AIに構成を考えてもらったときの見出しのうち、「資産運用が求められる理由」「新NISAで購入すべき商品とは」「感情に流されない投資行動」の3つを題材にしました。
私は新NISAをやっていて、マネー系の動画で勉強しているので、知識はある程度あります。
ただ、金融の仕事の経験はなく、投資のプロではありません。
ここで見せるのは、音声から文章にするまでの手順であって、内容の正しさを保証するものではありません。
3つの話題について、それぞれ3分間、時間を計って話しました。
第1段階:校正する
話した内容をGoogle AI Studioで文字起こしすると、「ま」「あの」「えー」などの口語がそのまま入っています。
読み返すと、言いたいことはなんとなく分かりますが、読みづらいです。
そこで、ChatGPTに校正を依頼します。
「以下の文章を校正してください。#条件 ・『ま』、『あの』、『えー』などの意味を持たないワードはすべてカットしてください。・文法ミスや誤字脱字を修正してください。・『SBI証券』を『新NISA』に置き換えてください。」
「新NISA」と話したのに、文字起こしでは「SBI証券」と認識された箇所があったので、置き換えの指示も入れています。
第2段階:構成を変えてもらう
校正後の文章は、かなり読みやすくなりました。
ただ、終盤で「資産運用をするべき理由」が、2つから3つに増えていました。
そこで、理由を3つに絞って構成を変えるよう指示し、整えてもらいました。
整理された理由は、将来の年金収入の減少、物価上昇への対応、FIREやセミリタイアを目指す生活スタイル、の3つです。
文章は、それぞれの理由を見出しごとに説明する形に整いました。
第3段階:自分の言葉でリライトする
最後に、自分でチェックしてリライトします。
私は、年金2000万円問題に触れ、年金だけで老後の生活費をまかなうのは難しいと説明しました。
物価については、スーパーのお米の価格がかなり上がってショックを受けた方も多いはず、と身近な例に置き換えました。
FIREについては、貯金だけで生活すると不安が増すことと、資産運用しながら取り崩す「4%ルール」を使えば、資産の目減りを抑えられることを書きました。
文字数は700〜800文字ほどで、少しアレンジしただけで、大枠は変わっていません。
最後に確認するだけで、出版できるレベルになるのではないでしょうか。
2つ目の「新NISAで購入すべき商品」も、同じ流れで文章にしました。
私が買っているのは、S&P500、オルカン、先進国株式、全米株式などです。
NISAは老後資金を貯めるための制度なので、配当金や分配金が出ない商品のほうが向いています。
配当金がほしい場合は、楽天SCHDなどを特定口座でサテライトとして持っています。
個別株は、銘柄選びに時間がかかります。
私も過去に30銘柄ほど買いましたが、管理が大変で、上場廃止やTOBの手続きが発生するととても面倒でした。
初心者なら、S&P500やオルカンの積み立てが最もおすすめです。
「感情に流されない投資行動」では、狼狽売りと利確のタイミングを話題にしました。
2024年8月に、日経平均やS&P500、オルカンの価格が大幅に下がり、損切りした方が一定数いました。
私も不安でしたが、売らずに持ち続けました。
保有を続けたところ、1〜2週間ほどで回復し、その後は最高値を更新しました。