ChatGPTで本を書こうとして、文章がしっくりこなかった経験はありませんか?
私は、書かせるより、別の使い方のほうが向いていると感じました。
この回では、アイデア出しとプロンプト本、校正のコツを紹介します。
ChatGPTを出版に活かしたい方は、ぜひ読んで下さい。
アイデア出しなら任せられる
ChatGPTに文章を書かせるのは難しいですが、アイデア出しなら任せられます。
たとえば、高配当株の本を出したいなら、「高配当株の本を出したいけれど、何を書けばいい?」
と質問します。
すると、初心者向けの基礎知識、投資のメリットとデメリット、高配当株の選び方、投資戦略、ケーススタディ、将来の見通しなど、書く内容の候補が並びました。
この回答は、GPT-4というモデルで出したものです。
GPT-4は、有料の「ChatGPT Plus」に加入しないと使えません。
無料のGPT-3.5のほうが精度は劣るとされますが、日本語で入力するなら、そこまで大きな差はないと感じます。
同じ質問をGPT-3.5に投げても、十分な回答が返ってきました。
有料プラン限定の機能(プラグイン、Code Interpreter、GPT-4)がほしいのでなければ、無理に課金する必要はありません。
原稿の執筆時(2022年5月〜2024年8月ごろ)は、GPT-4が有料、GPT-3.5が無料という構成でした。
2026年10月時点では、無料版も有料版も新しい世代のモデルが標準になっているとされ、有料プランはPlus(月額20ドル)などが案内されています。
モデル名やプランは変わりやすいので、OpenAIの公式ページで確認して下さい。
プロンプト本でページ数を稼ぐ
ChatGPTを使った本づくりで、特におすすめしたいのがプロンプト本です。
ChatGPTへの質問と回答をスクリーンショットにして、本に載せます。
ページ数を稼げますし、ChatGPTの結果を紹介しているだけなので、本の評価が下がることもありません。
ChatGPTに不慣れな方もいるでしょう。
ただ、世の中は確実に、AIを仕事に活用する方向へ進んでいます。
まずは無料版からで構わないので、使ってみて下さい。
Canvaには校正機能がない
Canvaで電子書籍を作ると、あるデメリットが出ます。
文章の校正ができないことです。
Canvaはデザインソフトで、ドキュメントソフトではありません。
直接原稿を書いてそのまま出版すると、誤字脱字や変換ミスだらけになりかねません。
Wordなど、校正のできるソフトで必ず確認しましょう。
特に変換ミスは、気づきにくいです。
誤字脱字が多いと、読者の評価も下がります。
ChatGPTでの校正を知ったのは、Webライティングの仕事がきっかけです。
記事を書き終えて誤字脱字をチェックし、納品したところ、クライアントから誤字脱字を指摘されたのです。
一通り読み直しても、変換ミスは見つかりませんでした。
そこでChatGPTで校正してみると、5箇所ほど間違いが見つかりました。
テストライティングの仕事だったので、修正して提出する必要はありませんでしたが、今後の受注では活用するつもりです。
校正の質問の書き方と、聞き返し方
やり方は簡単です。
まず、見てほしい項目を箇条書きで書き、その後ろに校正したい文章を貼ります。
内容は、誤字脱字、タイプミス、前後の流れから不要と思われる文章や語句、の3つです。
私は当時、有料のGPT-4を使いましたが、無料のGPT-3.5でも十分に使えました。
試しに「ネットのソースコードよりもChatGPTのほうがおすすめ」という文章を校正してもらうと、誤字脱字やタイプミスは「特にありません」という回答でした。
ただ、「お前の調べ方が悪い!というツッコミはなしにしてください」
という一文は、ビジネス文書にはあまり適さない可能性がある、と指摘されました。
文章全体のトーンがカジュアルなら、書き手の人間性を示す表現になりうる、とも補足されていました。
校正で注意したいのは、一度の質問では、すべての間違いを出してくれないことです。
ChatGPTはとても謙虚で、優しく声をかけないと、すべては直してくれません。
修正されたからといって、安心してはいけません。
そこで、「本当にもう間違っているところはない?他に修正する箇所がないか、もう一度念入りに確認して下さい!」
と聞き返します。
「特に修正する箇所は見当たりませんでした」と言われるまで、何回でも繰り返します。
校正された文章は、そのまま使うのが不安なので、自分でも再チェックして、2箇所を修正しました。
タイトルを「ネットでの情報検索よりも、ChatGPTがおすすめです」に短くし、「ご批判はお控えください」の一文は不要と判断して削除しました。
最初に自分が書いた文章より、読みやすくなりました。
注意点は、「修正する箇所は見当たらない」と言われるまで聞き返すこと、校正後の文章を2〜3回読み直すこと、ChatGPTの回答をそのまま使わないことの3つです。
適切な指示を出せば、役に立つ秘書になってくれます。
ChatGPT・Gemini・Claudeで同じ文章を校正
自分で校正すると、何度も読み直さなければなりません。
生成AIなら、大幅に時間を短縮できます。
そこで、ChatGPT・Gemini・Claudeに、同じ文章を校正してもらって比べました。
共通のプロンプトは、「以下の文章を校正してください。#条件 ・誤字脱字は必ず修正してください ・漢字の変換ミスをすべて直してください。・校正した文章を出力する前に修正する箇所がないかを必ず確認してください。」
です。
題材は、Canvaのデータ保管についての数行の文章でした。
ChatGPTは「出来ません」を「できません」に、「下さい」を「ください」に修正しました。
Geminiは「保存が出来ません」を「保存できません」に改め、「原稿を書いておきましょう」を、より一般的な「メモしておきましょう」に直しました。
Claudeは「保管」を「保存」に統一し、「ご注意下さい」を「ご注意ください」に、最後の文に読点を追加しました。
どれも校正の質が高く、甲乙つけがたい結果でした。