本文ができたあと、Kindle用のファイルをどう作ればいいか迷っていませんか?

私も、容量が重くて苦労しました。

この回では、ファイルの作り方と、画像を軽くする工夫、出版前に必ず確認することを紹介します。

出版直前の方は、ぜひ読んで下さい。


Canvaの原稿はmobiファイルに変換する

Canvaで原稿を作ったら、mobiファイルに変換しなければなりません。

ただし、これは原稿の執筆時(2022年5月〜2024年8月ごろ)の手順です。

2026年10月時点では、KDPはMOBIの新規アップロードを受け付けなくなったとされ、EPUBまたはKindle Create形式(KPF)での入稿が一般的に案内されています。

入稿できる形式は、KDPの公式ヘルプで確認して下さい。

流れは、表紙をJPGで出力し、本文をまとめてPNGで出力して(可能なら圧縮)、表紙と本文をKindle Comic Creatorに読み込み、mobiファイルで書き出し、余計な目次があれば削除する、というものです。

余計な目次の削除は必須ではなく、読みやすくするための作業です。


画像の容量を軽くする理由は2つあります。

重いと、Kindle Comic Creatorに読み込んだあとの処理が重くなり、書き出しに時間がかかって、PCによっては止まってしまいます。

もう一つは読者側で、最近はスマホで読む方が増えています。

通信量に限りがあるので、データが大きいとダウンロードされにくくなります。

Canva Proを使っていないと、圧縮してのダウンロードができません。

その場合は、ダウンロード後に圧縮ソフトで軽くします。


Kindle Comic Creatorを公式サイトからダウンロードして、起動し、「新しい本を作成」をクリックします。

ページ方向は、横書きなら左から右、縦書きなら右から左で、ページサイズは変えません。

本文データをすべて選んで挿入し、書き出せばmobiファイルの完成です。

表紙は、KDPの出版画面でアップロードするので、このソフトでは不要です。

2026年10月時点のKDP公式ヘルプでは、コミックやイラスト本の作成ツールとしてKindle Createが案内され、PDF・PNG・JPEGを取り込んでKPFファイルで書き出す流れになっています。

Kindle Comic Creatorの手順が今も使えるかは、公式ヘルプで確認して下さい。


Canva Proがなくても使える圧縮の手順

Canva Proがあれば、ダウンロードの設定で「ファイルを圧縮(低品質)」にチェックを入れます。

通常より3割ほどデータ量を抑えられます。

無料版なら、圧縮ソフト「あっしゅくま」を使う手があります。

サイトにアクセスして、圧縮したい画像を枠内にドラッグアンドドロップ(同時に30枚まで)し、「保存」を押すだけです。

ダウンロードフォルダに、圧縮された画像がZIPファイルで保存されます。

ZIPの中のファイルは直接操作できないので、画像をコピーして、別に作ったフォルダに貼って使います。


PNGからJPEGに切り替えると手間が消える

ここまでは手間がかかります。

もっと短時間で効果的な方法が、JPEGでダウンロードすることです。

Canva内で最初から画像を圧縮できるからです。

そもそも、原稿をPNGで作っても、書籍のデータはJPGに変換されてしまいます。

手順は簡単で、右上の「共有」から「ダウンロード」を選び、ファイルの種類にJPGを選びます。

初めての出版では、全ページを一括でダウンロードします。

出版後にコンテンツを追加したら、追加したページだけを選べます。

1つのファイルで作れるのは、2024年2月7日現在、350ページまでです。

それ以上は、ファイルを分けて作ります。

ダウンロードするページは、ページ数の箇所をクリックしてチェックを入れ、最後に「完了」を押します。

あっしゅくまでわざわざ圧縮する必要はなくなり、画質もそこまで劣化しません。


Kindle書籍は、650MBまでアップロードできるという説明があります。

ただ、200MBを超えると、アップロードにものすごく時間がかかり、場合によってはエラーになります。

私も実際に経験しました。

画像をたくさん使った2冊で比べると、PNGとあっしゅくまで加工した本は200MB・424ページ・1ページあたり0.47MB、JPEGの品質40%の本は58MB・246ページ・1ページあたり0.24MBでした。

1ページあたりのサイズはほぼ半分で、見た目にも大きな違いはありません。

品質はCanvaのデフォルトが80%で、軽くしたいなら40%に下げます。

以前はJPEGだと画質が落ちると思って、PNGでダウンロードしていましたが、手間がかかるうえに、JPEGでも画質はそこまで劣化しませんでした。

今はJPEGで、作業時間も大幅に短縮できています。


出版前に確認したい重複ページ

固定レイアウトの本は、とても見やすいです。

ただ、出版前にしっかりチェックしないと、クオリティを大きく落としかねません。

早く出したい気持ちはよく分かりますが、ページの重複、誤字脱字、ファイルの容量の3点を確認してから出しましょう。

Canvaはワンタッチでページをコピーできるため、同じページが重複したまま書籍化してしまうことがあります。

私の解説どおりに出版した方の本を読んだとき、全く同じページが2枚続くミスをしている方が、たまにいました。

私も同じミスをして、低評価をもらったことがあります。

凡ミスで低評価がつくのは、せっかく出した本がもったいないです。

確認は、できれば2回行いましょう。

時間があれば、一度mobiファイルを作って、自分のKindleアプリで読んでみます。

読者になったつもりで読むと、間違いに気づきやすいです。


手を抜いてはいけない3点

タイトル、キーワード、A+コンテンツの3つに、手を抜いてはいけません。

読者は、キーワードで本を探します。

検索結果の中で、魅力的なタイトルの本が読まれやすいです。

私の本も、「だけ」という限定性のある言葉をタイトルに入れています。

適当に決めた本は、あまり読まれなくなります。

出版後でも、少なくともサブタイトルはいくらでも変えられるので、読まれなくなったと感じたら、変えてみるのも一つの手です。


キーワードは、出版申請のときに7つ設定でき、1つの欄には最大50文字まで入力できます。

何も入れていない、または1つの欄に1つしか入れていないなら、今すぐ追加して再出版しましょう。

入れてはいけないのは、書籍と関係のない有名な著者名と、書籍とまったく関係のない言葉の2つだけです。

それ以外の関連する言葉は、遠慮なく入れて大丈夫です。

A+コンテンツは、書籍のページに載せられる、無料の広告です。

以前は、なくても困らないと考えていました。

ですが、売れている作家は、ほとんどが活用しています。

私も最近、少しずつ使い始めました。

初心者でも、Canvaがあれば画像は簡単に作れます。