汎用のChatGPTより、特定の分野に強いGPTsのほうが、的を射た答えをくれることがあります。
ただ、聞き方を工夫しないと、使いにくい答えが返ってきがちです。
この回では、植物の育て方と税務処理という身近な2分野で、質問の形を整えて答えを使いやすくした例を紹介します。
専門分野のGPTsを試したい方は、ぜひ読んで下さい!
専門GPTsは、テーマに合った答えをくれる
特定の分野に強いGPTsは、一般的なChatGPTより、そのテーマに合わせた答えをくれます。
身近な2つの分野で試しました。
植物の育て方を教えてくれる「Planty」
植物の育て方を教えてくれるGPTsです(利用ユーザーは非公開)。
自宅で植物を育てている方に向いています。
ChatGPT公式の安心感があります。
(このGPTsも、2026年12月に終了する予定です)聞き方のコツは、知りたいことを箇条書きで添えることです。
ヒルザキツキミソウの設定は、ホームセンターで種を買い、集合住宅の1階のベランダ(土がある)に植えたい、初めてなので詳しく、というものです。
特に知りたいのは、水やりの頻度、夏場の注意、水以外に必要なもの、としました。
答えの要点は、次のとおりです。
- 水やり:苗が根付くまでは土が乾かないように。根付いたあとは週に1〜2回で十分
- 夏場:真夏の直射日光は葉焼けのもと。日中は半日陰に移すか遮光ネット。水やりは早朝か夕方。風通しを確保
- 水以外:月1回ほどの液体肥料、倒れないための支柱、乾燥と雑草を防ぐマルチング材
- 基本:種をまく前に土をふかふかにする、浅くまいて軽く土をかける、発芽後に間引く
トレニアの設定は、友達から種をもらった、植木鉢で育てられると聞いたがそれ以外は分からない、というものです。
知りたいことは、鉢の大きさ、おすすめの土と肥料、置き場所、水やりの頻度、2〜3日留守にするときの対処法です。
- 鉢:根が浅いので、深さより広さ。直径20〜25cmで、底に排水穴があるもの
- 土と肥料:水はけのよい花用の培養土。元肥に緩効性の肥料、生育期は2週間に1回ほど液体肥料
- 置き場所:日当たりと風通しのよい所。夏は半日陰がベスト
- 水やり:夏は毎日、春と秋は2〜3日に1回。花が咲いている間は水切れに注意
- 留守のとき:出かける前にたっぷり水をやる、自動給水グッズを使う、日陰に移す
質問の項目をそろえておくと、答えも項目ごとにそろいます。
日本の税制に強い「バーチャル税理士プラス」
日本人が作ったGPTsで、日本の税制を詳しく教えてくれます。
ファイルの解析や、税務書類のデータ作成の手伝いもできます(利用ユーザーは1,000〜2,000人)。
ウェブ検索もできるので、最新の税制を調べられます。
実際の確定申告や税務処理は、プロの税理士か税務署に確認して下さい。
質問のコツは、できるだけ具体的に書くことです。
2024年限定の定額減税なら、「定額減税」だけでなく「令和6年定額減税」とキーワードを具体的にすると、回答の精度が上がります。
定額減税の処理を聞く
設定は、中小企業の経理担当で、定額減税の処理を任された、というものです。
令和6年定額減税の処理を任されました。
注意すべき点を、箇条書きでまとめてもらえませんか?
返ってきたのは、対象者の確認、適用要件の確認、減税額の計算、申告書の作成、税務署への提出、帳簿の整備、従業員への通知、税理士への相談、定期的な見直し、内部監査の10項目です。
具体的ではありますが、何をすればいいかが分かりにくい内容でした。
そこで、聞き直しました。
もう少し分かりやすく教えてください。
やらないといけないのは、毎月の給料に減税額を反映させることと、減税額を給与明細に記載することです。
チェックリスト形式にしてください。
出てきたのは、対象者のリスト作成、従業員ごとの減税額の確認と毎月の変更チェック、給与計算システムへの設定と反映の確認、給与明細の記載欄と金額の確認、減税後の給与の支払い確認、処理の記録と報告の準備、従業員への通知、毎月の内部監査という8項目のチェックリストです。
やることが明確になりました。
専門GPTsを使うときの共通点
どちらの例も、最初の答えが漠然としていたら、自分の作業に合わせて形を指定して聞き直すと、使える答えになりました。
箇条書きで知りたい点を並べる、チェックリスト形式にする、やることを限定する。
そのひと手間で、答えの使いやすさが大きく変わります。