画像やスライドを、お金をかけずに作れるなら助かりますよね。
この回では、画像を作るGPTsを実際に頼んでみて分かった得意・不得意と、プレゼン用スライドを2つの方法で作り比べた結果を紹介します。
デザインや資料づくりの手間を減らしたい方は、ぜひ読んで下さい!
画像GPTsは、得意不得意がはっきり
画像を作るGPTsは数多くあります。
実際に頼んでみると、得意なものと苦手なものが、はっきり分かれました。
使う前の注意点も合わせて紹介します。
使う前の注意
画像生成のGPTsは、DALL-E3を使っています。
生成した画像は商用利用できますが、著作権や肖像権には気をつける必要があります。
(原稿の執筆時の話です。ChatGPTの画像生成は、その後新しいモデルに替わっています)
DALL-E3も、著作権に触れる画像を作らないよう対策されていますが、Adobe Fireflyのように完全に対策されているわけではありません。
クリエイティブな仕事をしている方は、生成画像をそのまま納品物やポートフォリオに載せるのは避けてください。
Adobe Express のGPTs:サムネイルは外れ、チラシは日本語
ブラウザ上でデザインを作れるサービスのGPTsです(利用ユーザーは50〜60万人)。
2つのデザインを頼みました。
動画のサムネイルは、イラストの描き方を解説するYouTubeチャンネル向けに、条件を付けて依頼しました。
インパクトがあること、クリックしたくなるキャッチコピー、黒と赤が基調、テーマは「イラスト初心者が絶対にやるべきこと3選」です。
最初は、条件だけでは作れず、ロゴは必要か、フォントの希望、キャッチコピーの内容といった質問が返ってきました。
質問に答えたあと、画像の生成には外部のプラットフォームへのアクセスが必要で、許可を求められます。
頻繁に使うなら「常に許可」でもよいのですが、怪しいサイトや不安なときは一度却下して下さい。
結果として、イラストチャンネルにふさわしい画像は、1つもありませんでした。
もう一度生成しても、同じ画像でした。
夏のツアーのチラシは、旅行会社で、沖縄ツアーのチラシを作る設定です。
条件は、南国のトロピカルな雰囲気と、「2024 Summer」「OKINAWA」の文字を目立たせること。
今度は、日本語で画像を作ってくれました。
英語で指示したのに日本語になっていたのは、うれしい驚きです。
ただ、デザインは素人感が強いものでした。
ブログ見出し用の画像GPTs
もう一つは、ブログの見出し画像を作るGPTsです(利用ユーザーは1,000人以上)。
DALL-E3で作るなら「ブログで稼ぐ方法という見出しにふさわしい画像を生成してください」のように指示が必要ですが、このGPTsは、見出しの名前を入れるだけで画像を作ってくれます。
「AI副業で稼ぐ方法」と入力すると、パソコンの画面、チャート、収入源を表すアイコンが並んだ、本格的な画像ができました。
ただ、正方形でした。
ブログの見出し画像は、基本的に横長が必要です。
トリミングする方法もありますが、「ワイドアスペクト比で画像を生成してください」と頼み直すと、横長(16:9)になりました。
イラストの描き方の記事では、日本のアニメ風、読者に「この記事を読めば上手くなる」という自信を与える、かわいい女子高生を入れる、横長、という追加条件を、見出しに添えました。
女の子が描いている絵が少し微妙でしたが、「この記事を読めば描ける」という勢いは伝わる画像です。
このGPTsは、追加情報を入れると、それを反映してくれます。
デフォルトで横長になれば、最高です。
- サムネイルやチラシのように文字や構成が重要なものは、当たり外れが大きい
- ブログの見出しは、専用GPTsで、横長を毎回指定する
画像を作るGPTsは、アイデア出しのための道具だと割り切って使うのが、ちょうどいいと思います。
プレゼン資料を作るのは、時間のかかる作業です。
AIに任せたらどこまで作れるのか、2つの方法で試しました。
同じお題と条件で比べます。
お題は、「Kindle出版のメリット」の解説スライドです。
条件は、次のとおりにしました。
- スライドは7枚
- 1枚目:Kindle出版の概要
- 2〜6枚目:メリットを1つずつ
- 7枚目:5つのメリットのまとめ
- 日本語で生成する
SlidesGPT
プレゼン資料を生成するGPTsです。
PowerPoint、Googleスライド、PDFに対応し、利用者は50〜60万人にのぼります。
スライドが完成すると、SlidesGPTへのリンクが表示されます。
クリックすると、サイトでスライドをダウンロードできます。
生成までは2〜3分かかります。
ページの下にダウンロードとシェアのボタンが出るので、ダウンロード形式を選びます。
料金には注意が必要です。
GPTs経由でSlidesGPTを使えば、無料です。
ただし、SlidesGPTのサイトで直接生成したスライドをダウンロードすると、1回2.5ドルかかります。
ダウンロードは、必ずGPTs経由で行ってください。
海外のGPTsなので、「日本語で生成して下さい」と書き添えました。
2〜6枚目には画像素材が入っていたので、1枚目と7枚目だけ確認しましたが、無料でこれだけのスライドができるのは立派です。
Claude 3.5 Sonnet
じつは、もっと質の高いスライドを作る方法があります。
2024年6月に登場した、Claude 3.5 Sonnetです。
無料版でも使えます。
(これは原稿の執筆時の話で、Claude 3.5 Sonnetは当時のモデルです。AIの比べ合いは、今のモデルでやり直すと結果が変わる可能性があります)
プロンプトは、同じ構成に、スライドの条件を足しました。
Kindle出版のメリットを紹介するリッチなスライドを、PowerPoint形式で作成してください。
(7枚の構成は同じ)
スライドの条件:文字数は300〜500文字、見出しは1つ、小見出しは2つ
注意点は、「リッチスライド」と指示することです。
実際のプレゼンで使うような装飾をしたいときは、必ずこの言葉を使います。
ただの「スライド」だと、文字だけのテキストベースになります。
生成された7枚は、見出し、小見出し、配色まで整っていました。
このレベルのスライドをさっと作ってくれるのは、驚きです。
結果の比べ方
文書の質は、Claudeのほうが高いと感じました。
GPTsでもスライドを作れますが、質を重視するならClaudeをおすすめします。
ただし、注意があります。
Claudeで作ったスライドは、PowerPoint形式では保存できません。
出力されるのはHTML形式だけです。
PowerPointで使うには、HTMLからの変換が必要になります。
使い分けは、次のとおりです。
- そのままPowerPointで編集したい → SlidesGPT
- 見栄えと文章の質を優先したい → Claude(変換の手間は覚悟)
どちらも無料で試せます。
まず1つのお題で、両方に頼んでみて下さい。