物価も税金も社会保険料も上がるのに、給料はあまり上がらない。
いまの日本の現実です。
この回では、家計の相談を8つの生成AIに同じプロンプトで頼み、100点満点で採点しました。
家計の見直しに悩む方は、ぜひ読んで下さい!
採点のやり方
採点は、正確性、読みやすさ、ボリューム、文章の難易度の4項目を5段階で評価し、星の合計に5をかけています。
原稿を書いた2024年7月ごろの、当時のモデルでの結果です。
相談1:高校の費用200万円を、2〜3年で貯めたい
40代後半の会社員が、再来年から息子の教育費がかかるので、今の貯金とは別に、今後2〜3年で高校の費用(約200万円)を貯めたい、という相談です。
物価高、税金の増加、残業規制による収入減で、家計は赤字ではないものの、貯金が少ない状況です。
- 家族:本人46歳、妻39歳、息子14歳、娘12歳。神奈川県川崎市の持ち家(一戸建て)
- 資産:金融資産500万円(預金300万円、投資信託200万円)、住宅ローン残2,000万円(返済期間19年)
- 年収(総支給):本人600万円(手取り450万円)、妻300万円(手取り240万円)
- 月の生活費:約50万円(住宅関係費12万円、光熱費3万円、通信費2万円、教育費2万円、食費10万円、日用品5万円、医療費1万円、自動車関連3万円、その他7万円)。貯蓄は5万円
- 補足:共働きで外食が多く、自炊すれば月4〜5万円は減らせそう。Kindle出版の副業で月2〜3万円稼げるならやってみたい
プロフィールと支出の内訳を、数字で示したのがポイントです。
8つのAIのスコア比較
- ChatGPT-3.5(70点):食費、光熱費、通信費、教育費の見直しと副業。
冒頭で入力内容をなぞる部分が多く、誤字もあり、少なめ
- ChatGPT-4(90点):自炊と作り置き、通信費・日用品・自動車関連費の削減に加えて、Kindle出版の成功のポイント(市場調査、品質、マーケティング、定期的な発信)。
スラスラ読めるが、少し物足りない
- Perplexity AI(60点):英語で出たので、日本語にするよう追加した。
訳が不自然で、誤字脱字もあり、見出しは分かりやすいが精度は高くない
- Gemini(95点):「2年で200万円」を月約83,333円に割り算し、自炊で月4万円、その他の節約で月5万円、副業で月2万円と、合計11万円の貯蓄を具体的に計算。
家計簿アプリ、夫婦の協力、計画の見直し、専門家への相談まで、構成が整っていた
- Microsoft Copilot(75点):家計簿、固定費・変動費の見直し、小さな目標など、抽象的で具体性が少ない
- ChatGPT-4o(85点):作り置き、食材の購入先、通信費、自動車関連費、光熱費の節約と、副業、投資の見直し、不要品の売却
- Claude 3.5 Sonnet(75点):節約額の見込み(通信費1万円、光熱費5,000円、日用品1万円など)、家庭教師などの副業、公立高校の選択、給付型奨学金の早めのリサーチ。
やや読みにくい
- ChatGPT-4o mini(100点):食費、光熱費、通信費、日用品の見直し、Kindle出版の活用、ほかの副業、家計簿と予算設定、自動積立まで、整理されていた
順位と、評価の分かれ目
当初の5つ(3.5、4、Perplexity、Gemini、Copilot)では、1位がGemini、2位がChatGPT-4でした。
あとから加えた4o、Claude、4o miniを含めると、4o miniが100点で最高です。
Perplexity AIは、「日本語で出力して」と追加しても、精度は上がりませんでした。
評価を分けたのは、Geminiのように、目標金額を期間で割って毎月の貯蓄額を出す、という具体性です。
無料で使えるものが多いので、複数に聞いて、いいとこ取りをするのがおすすめです。
相談2:手取り20万円の共働き夫婦が、資産を増やすには
仕事の悩みランキングの第1位は、何だと思いますか。
見出しで答えが出てしまっていますが、「収入を上げたい」、つまり「給料が低い」です。
人間関係や休みの悩みもありますが、30%以上の方が、切実に「もっと給料がほしい」と願っています。
今回は、収入が少ない会社員が資産を増やす方法を、生成AIに聞きました。
相談者は、地方の中小企業に勤める28歳の会社員で、妻(28歳)と3歳の息子の3人暮らし。
本人の手取りは月20万円(年収350万円)、妻は年収370万円で、ともに勤続2〜3年(転職歴あり)です。
賃貸マンション(家賃10万円)に住み、車は通勤用に2台、月の生活費は30〜35万円。
毎月5万円の貯金が目標ですが、子どもの学費を考えると、もう少し資産を増やしたい。
あえて「資産を増やす」という言葉だけで頼みました。
- ChatGPT-3.5(70点):収入を増やす(転職、副業)、支出を見直す(家賃の安い物件)、投資、家計管理。理解できない文章が一部あり、節約の話が弱く、少なめ
- ChatGPT-4(85点):家計簿の記録と固定費の見直し(通勤手段を変えて車の維持費を減らす)、副業・資格取得、昇給、積立投資(インデックスファンドやETF)、退職金制度の活用、教育費専用の積立と支援制度の活用
- Perplexity AI(100点):収入の増加(副業、スキルアップ)、支出の削減(通信費、保険、サブスク)、資産運用(つみたてNISA)、住宅ローン減税、生命保険料控除、医療費控除を、項目別に分けて読みやすい
- Gemini(100点):家計の見直し(家賃、通信費、保険料、食費、日用品費、外食費、家計簿アプリ)、収入を増やす(副業、スキルアップ、転職)、資産運用(つみたてNISA、iDeCo、分散投資)、ライフプラン(教育資金、老後資金)、夫婦で協力、の5つ。文句なしのボリューム
- Microsoft Copilot(65点):配当株式、不動産クラウドファンディング、REITs、賃貸物件の購入、低リスクのビジネス、教育、緊急時の備え、自動積立。リスクの高い投資ばかりで、節約への言及がない
気をつけたい答えの偏り
Copilotだけは、リスクの高い投資をやたらに勧めてくるのが気になりました。
ほかのAIは、支出を減らす方法にも触れていたので、安心でした。
お金の相談は、投資の話に偏りがちです。
「収入を増やす」「支出を減らす」「運用する」と、順番に整理された答えを選びましょう。
収入を増やす話や運用の話ばかり勧める答えには、注意が必要です。