「帰ってくるとすぐ遊びに行って、全然勉強しない」「成績が伸び悩んでいて、進学したらついていけるか不安」。
お子さんのいる方なら、一度は悩むことですよね。
この回では、そんな勉強の悩みを、複数の生成AIに相談して採点しました。
子どもの勉強に頭を悩ませている方は、ぜひ読んで下さい!
相談1:サッカー部の中1に、勉強の習慣を
30代後半の母親の相談です。
息子はサッカー部で、毎日遅くまで練習しています。
サッカーは問題ありません。
ただ、帰ってからは勉強をほとんどせず、定期テストの1週間前、部活が休みのときだけ少し勉強して、毎回平均点前後です。
志望校のレベルは高く、各教科80点以上を取ってほしい。
部活は続けてよく、体に悪影響が出るほどの勉強は求めません。
そのうえで、毎日勉強する習慣をつけさせたい。
「どうすればよいか、体系的に教えてください」と頼みました。
本人の成績は、国語60〜70点(そこそこ得意)、数学40〜50点(やや苦手)、理科70〜80点(唯一興味のある科目)、社会50〜60点(暗記が苦手)、英語70〜80点(一夜漬け)。
教科ごとの点数と、得意・苦手の理由まで書いたのがポイントです。
Perplexity AIにだけは、最後に「回答は日本語で生成してください」と添えました。
8つのAIの得点一覧
- ChatGPT-3.5(90点):目標を具体的に設定、計画、興味を引く(理科を入り口にする)、ほめる、サポート、時間の使い方の6つ。
一部に文法の誤り
- ChatGPT-4(100点):時間管理のスキル(スケジュールとポモドーロ・テクニック)、科目ごとの工夫(サッカーの統計と関連づける)、モチベーションの維持(成績の見える化)、サポート体制(数学は家庭教師や塾)と、補足つきで過不足がない
- Perplexity AI(100点):勉強時間は「学年プラス1時間」が目安、成績が上がらない原因は「やる気・勉強時間・勉強方法」の3つ、親子関係の強化など、具体的な情報が多い
- Gemini(100点):状況と目標の把握、短期・中期・長期の目標、環境づくり、毎日30分の習慣、基礎固め、部活との両立、親のサポートに加えて、国語・数学・理科・社会・英語の教科別対策まで。
かなりのボリューム
- Microsoft Copilot(95点):予習と復習、授業への集中、内申点の理解、勉強時間の確保(中1の平均は約2時間、ゲームは約63分)、教科別の内容と部活との両立
- ChatGPT-4o(80点):GPT-4よりボリュームは多いが、「週末の特別な時間」のような曖昧な表現と、やや難しい言い回しがあった
- Claude 3.5 Sonnet(100点):環境、時間管理、学習計画、学習方法、モチベーション、家族のサポート、ポモドーロ、振り返り、健康管理、長期目標の10項目。
十分すぎるボリューム
- ChatGPT-4o mini(100点):勉強の習慣化(30分から始めて延ばす)、効率的な方法、モチベーション、親のサポート、学習リソース
家計の相談との違い
家計の相談では、AIによって精度がバラバラでした。
でも、この相談では、どのAIもある程度の精度で答えました。
結果は、プロンプトに大きく左右されるのかもしれません。
成績、得意・苦手、希望の点数、親の願いまで具体的に書いたので、どのAIも答えやすかったのでしょう。
AIの答えは、あくまで参考です。
本人と話し合って、無理のない形で、できることから始めて下さい。
相談2:中2が苦手な数学を克服したい
学生のみなさん、苦手な科目はありますか。
学生でない方は、学生時代を思い出してみて下さい。
ちなみに私は、体育と理科でした。
ビジネスの世界なら、得意なことに集中して、苦手なことは外注できます。
でも、学校はそうはいきません。
苦手な科目でも、平均点は取りたいところです。
今回は、中学生の苦手科目ランキングでワースト1と言われる数学の勉強法を、生成AIに相談しました。
中学2年生の女の子です。
学校生活はとても楽しいけれど、中学に入ってから数学が苦手で、いつも平均点を下回っています。
ほかの科目はそれなりに得意なので、数学が足を引っ張っている状態。
行きたい高校があるが、数学を克服しないと難しい。
「なんとか数学が得意になる方法を教えてください」と頼みました。
苦手な単元として、一次関数、図形の証明、連立方程式を挙げています。
7つのAIの得点一覧
- ChatGPT-3.5(100点):3つの単元それぞれの勉強法を解説。
一次関数は傾きと切片を理解して問題を解く。
図形の証明は、仮定から結論までの流れを順序立てて考える。
連立方程式は、方程式同士を足したり引いたりして変形する。
応援してくれる文章が魅力的
- ChatGPT-4(85点):基本から始める、問題をたくさん解く、図や表を使う、動画で学ぶ、塾や個別指導、規則正しい学習習慣。
単元ごとの話はなく、抽象的な表現が多い
- Perplexity AI(100点):一次関数はaとbの影響を具体的な数字で確かめ、グラフを描く。
図形の証明は基本的な性質や定理を覚え、過去の証明問題を解く。
連立方程式は加減法や代入法をマスターする。
具体的で、ちょうどよい量
- Gemini(100点):基礎固め(中1の算数の復習、公式の暗記)、理解を深める、自分に合った勉強方法(朝型・夜型など)、苦手意識の克服(小さな成功体験)、周囲の助けの活用
- Microsoft Copilot(95点):参考書・問題集での復習、毎日問題を解く、間違えた問題の復習、公式と解法パターン、先生への質問、塾、家庭教師、通信教育。
やや具体性に欠ける
- ChatGPT-4o(100点):単元ごとに、基本の理解、グラフを描く、定理を覚える、自分の言葉で証明を書く、解法を覚えるなどを、シンプルにまとめた
- Claude 3.5 Sonnet(95点):基礎から固める(中1の内容から復習)、繰り返し解く、図を描く、学習サポートの活用、動画教材、学習計画、進歩の記録、実生活との関連づけ。
もう少し情報がほしい
3.5が満点、4は85点
まさかのChatGPT-3.5が、初めての満点でした。
その反面、ChatGPT-4は85点です。
「ChatGPT-4の精度が、3.5より劣る場合がある」という話を聞いたことがありますが、本当だったのですね。
ただ、この比較は、原稿を書いた2024年7月ごろの、当時のモデルでの結果です。
点数の高低を、そのまま今のモデルに当てはめないで下さい。
具体的な勉強法は、単元ごとに掘り下げていくものなので、最初は基本的な勉強法が分かれば十分です。
苦手な単元を名前で挙げると、どのAIも、単元ごとの対策を出してくれました。
プロンプトに「苦手な単元」を具体的に書くのが、ポイントです。