部活をやめたい、志望校を下げるべきか迷う。

中学生にとって、大きな分かれ道ですよね。

この回では、この2つの悩みを7つの生成AIに相談して、答えを比べました。

親にも先生にも話しにくい悩みを持つ方や、そのお子さんを見守る方は、ぜひ読んで下さい!


私の部活の思い出

部活には、入っていましたか?

私は、中学1年生のときにバドミントン部に入りましたが、週6日の練習だったので、2週間くらいでやめました。

好きなことに取り組むのは問題ありません。

でも、いやいや続けるのは、本人にも部にもメリットがありません。

やめたいと思っている方の、参考になるかもしれません。


相談1:野球部をやめたい中2

中学2年生の男子の相談です。

有名なメジャーリーガーに憧れて野球部に入り、入部当初は毎日が充実していました。

ところが、2年生になって、優秀な新入生がたくさん入り、活躍の機会がなくなりました。

一生懸命練習しても成果が出ず、ほかにやりたい趣味もできて、やめたいと思っています。

友達に相談すると、「せっかくここまで頑張ったんだし、最後まで頑張ろうぜ」と励まされましたが、気持ちは退部に傾いています。


聞いたことは2つです。

①野球部をやめるべきか。

「はい」か「いいえ」で答えて、理由も分かりやすく。

②①で「はい」の場合だけ、顧問の先生が熱血でやる気満々で言いづらいので、すんなり納得してもらえる退部の伝え方を、口語体の文章で書いてほしい。


7つのAIの答えと点数

- ChatGPT-3.5(100点):「はい」。

趣味や活動は、自分の楽しみや成長のために続けるもの。

「先生、これまでありがとうございました。でも、最近自分の中で考えたことがありまして、他の趣味にも興味があるし……」

と、先生への例文も書いた


- ChatGPT-4(90点):「いいえ」。

入部したときの初心と今までの努力を思い出してほしい、チームスポーツはチームとしての成長が大切、体力や精神力、協調性などの成長も財産、という理由。

②は「いいえ」なので答えなし


- Perplexity AI(100点):「いいえ」。

ただし、すぐに辞めるべきとは思わず、趣味と野球の両立もある。

②は答えないとしつつ、将来辞めるなら感謝を伝えて正直に話すとよい、と言及


- Gemini(90点):「はい」。

活躍の機会が減ってモチベーションが下がった、成果が出ず苦痛、他にやりたいことがある、という理由。

先生への文章は、入部当初の話、悩み、感謝、お詫びを含む丁寧なもの。

少しビジネスライクで読みづらい。

ポイントとして、感謝を伝える、正直に簡潔に、礼儀正しく、退部届の確認


- Microsoft Copilot(95点):「はい」。

練習の厳しさ、成果が出ない、人間関係、他の趣味や目標。

大人向けの文章だが、短い例文つき


- ChatGPT-4o(95点):「はい」。

気持ちがすでに他に向かっていて、部活は楽しむためのもの。

「先生、お時間いただけますか。実は、野球部を退部したいと思っています」

で始まる例文つき


- Claude 3.5 Sonnet(80点):「いいえ」。

新入生との競争は成長のチャンス、粘り強さ、チームワーク、後悔の回避、友達の支援。

ただし、本当に情熱が失われたなら、辞めるのも選択肢。

②の回答はなし


割れた結論

「はい」が4つ(3.5、Gemini、Copilot、4o)、「いいえ」が3つ(4、Perplexity、Claude)でした。

同じ質問でも、AIによって結論が違うのが分かります。

ただ、「はい」「いいえ」のどちらでも、5つが90点以上でした。

学生のみなさん、親や先生に相談しにくいことは、まず生成AIに聞いてみるのもいいと思います。

悪いことをしようとすると止めてくれるので、安心です(たとえば、暴力的な表現で質問すると、答えてくれません)。

ただし、AIの答えがすべてではありません。

うのみにせず、自分でも考えて下さい。


相談2:志望校を下げるか、挑戦するか

受験生の悩みの1つが、志望校の選択です。

進学先によって費用が大きく変わるので、家庭の経済状況によっては、安全圏を狙わなければならない場合もあるでしょう。

地方に住む、高校受験の女子中学生を想定しました。


来年受験の中学3年生です。

志望校は決まっているのに、ギリギリ点数が足りません。

先生からは、「もう1ランク落としたらどうだ」と言われています。

A高校の合格点は400点、1ランク下のB高校は370点、模試の点数は380点(A高校に20点足りない)。

A高校に行きたい気持ちが強いけれど、不合格なら私立に行くことになり、親からは「絶対に駄目ではないけれど、できれば公立に行ってほしい」と言われています。


「必死に勉強してA高校を目指すか、安全圏のB高校を目指すか」を、AかBのどちらかで選んでもらい、理由も教えてもらいます。

二者択一で答えさせるのが、ポイントです。


7つのAIの選択

- ChatGPT-3.5(80点):B高校。

A高校には点数が足りず、準備期間も十分でない。

不合格なら私立なのでリスクが大きく、親の希望も尊重すべき。

ただし、高校のレベルは大学進学にも影響するので、物足りない


- ChatGPT-4(85点):A高校。

高い目標は意欲を高める、20点差は埋められる、私立という安全策がある、親に真剣な姿勢を示せる


- Perplexity AI(95点):A高校。

B高校のメリット(安全性、親の希望)とA高校のメリット(自己実現、モチベーション)を並べ、強い意志と20点差なら可能として、A高校を勧めた。

公立と私立の違いにも触れた


- Gemini(95点):A高校。

強い意志、可能性、成長を理由に、計画的な学習、弱点克服、モチベーション維持を注意点とした。

不安なら安全圏のB高校も併願すること、先生や塾に相談することも勧めた


- Microsoft Copilot(100点):A高校。

「A高校で下位にいるより、B高校の上位にいるほうがいい」という考え方、授業のレベルの差、テストの難しさの差を挙げた。

入学時の成績順がそのまま続くことは稀で、学力レベルの高い高校に進むメリットが大きい。

どの高校にも特色があるので、最終的には本人の気持ちと親の意見をよく考えるように、という結び


- ChatGPT-4o:A高校。

強い意志とモチベーション、20点差は大きくない、挑戦する価値、親のサポート。

不合格の場合の私立の選択肢と費用も調べておくと安心


- Claude 3.5 Sonnet:A高校。

強い意志、伸びしろ、後悔しない選択、モチベーション、親の理解、成長の機会。

計画的な勉強、定期的な自己評価、B高校も視野に入れたバックアップ、先生や親との相談を勧めた


GPT-4oとClaudeは、元の記録に点数がありません。


答えが割れたときの考え方

この結果は、原稿を書いた2024年ごろの、当時のモデルのものです。

いまのモデルで同じ相談をすると、答えが変わる可能性があります。

ほとんどがA高校をすすめる中で、ChatGPT-3.5だけは、リスクを避けるB高校を選びました。

AIの答えだけで志望校を決めるのは、よくありません。

ただ、「高校のレベルによる授業やテストの違い」のように、自分では気づきにくい視点を知れるので、参考にはなります。

最終的には、先生や親、そして自分の気持ちを合わせて、決めて下さい。