上司や先輩に、言い出しにくいことはありませんか?

退職の意思、休日の誘いの断り方。

この回では、私自身の体験をもとに、2つの「言いにくい」相談をAIに投げた結果を紹介します。

職場の人間関係で悩んでいる方は、ぜひ読んで下さい!


私のパワハラ体験

上司や先輩からのパワハラを、受けた経験はありますか?

私は、数年前に入った会社で、ひどいパワハラを受けました。

毎日のパワハラと残業で心身ともに疲れ、3か月ほどで退職した、できれば思い出したくない経験です。

実際に体験したことをもとに、プロンプトを組みました。


ケース1:辞めたいのに、課長に言えない

30代のエンジニアの会社員から、相談を受けた設定です。

3か月前に入社した会社で、配属先の課長がパワハラ気質で、心身ともに消耗しています。

辞めたいのに、退職の意思をなかなか伝えられません。

このままでは、うつ病になるかもしれません。

  • 勤務先:地方都市のベッドタウン。車通勤で、終電という概念がない
  • 勤務:8時出社、遅いときは24時退社。入社時にOJTを担当した係長は、入社2か月後に退職した
  • 課長:怒りの抑えがきかず、気に入らないことがあると、周囲の目も気にせず怒り出す
  • 残業代は全額支給で、毎月10万円ほど
  • 希望:パワハラ上司と残業60時間超えで疲れ果てているので、早く辞めたい。ただ、逆ギレのおそれがあるので、課長には退職の意思を伝えたくない


5つのAIの回答を比べる

- ChatGPT-3.5(90点):医師に相談(心療内科やカウンセリング)、労働相談機関に相談(労働基準監督署や労働組合)、退職の準備(履歴書の更新)、退職の方法の検討(人事部などの中間者を通して伝える)、時間管理の見直し、自己ケア


- ChatGPT-4(85点):人事部や相談窓口の利用、第三者の介入(労働基準監督署は無料で相談できる)、退職の意思表示は書面の退職届や人事部経由で、新しい職場の探索、心のケア。

やや難しい


- Perplexity AI(95点):弁護士への相談(証拠集め、損害賠償請求の可能性、無料相談)、労働基準監督署、社内での対策(人事部、味方を増やす)、退職代行サービス、新しい職場の探索、心理的なサポート。

証拠を集めることの重要性にも触れた


- Gemini(85点):証拠収集(メール、録音、メモ)と相談(社内窓口、労基署、弁護士)、退職に向けた準備(経済面、転職活動、心身のケア)、退職のタイミング(証拠が十分に集まったとき、心身が回復したとき、転職先が決まったとき)、退職の伝え方(書面)、引き継ぎ、ハローワーク、休職制度。

やや冗長


- Microsoft Copilot(100点):明確な違法行為を認識する、上司と対話する、メールで対応する、健康を見直す、ネットワークを構築する、管理職や人事部に報告する。

「法的アドバイスではないので、専門家に相談を」という断りつき


この採点は、原稿を書いた2024年ごろの、当時のモデルでの結果です。


共通していたのは「第三者に相談」

どのAIも、「心身の健康を最優先に、証拠を集め、第三者(労働基準監督署、弁護士、人事部)に相談する」という点では共通していました。

課長に直接言いたくない場合の方法として、書面の退職届、人事部経由、退職代行サービスという具体策も出ています。

ただし、「上司と対話する」のように、実際には危険かもしれない提案も混じっています。

状況に応じて、取捨選択して下さい。

いちばん確実なのは、行政などの相談窓口に相談することです。


ケース2:休日のライブにしつこく誘ってくる先輩

会社の人に、プライベートへ踏み込まれることもあります。

たとえば、休日や退勤後にしょっちゅう誘われる、お金の使い方に口を出される、交友関係や貯金額を詮索される、といったことです。

私自身も、興味のない遊びにしつこく誘われて、困った経験があります。

最終的には、会社の方に相談して、誘いはなくなりました。

ただ、その人との仕事上の付き合いは続く状況だったので、結局、退職しました。

今回は、アイドルのライブそのものを否定する意図はなく、会社の人と行くのが嫌、という状況を想定しています。


不動産会社に勤める20代の男性社員が、同じ部署の先輩に、休日のアイドルのライブへしつこく誘われています。

仕事自体は問題ありません。

本人は、釣りやキャンプなどのアウトドアが趣味で、休日は友達と出かけるか、自宅でのんびりしたい。

チケットは高額で、正直、行きたくない。

ただ、先輩とは仕事で顔を合わせる機会が多く、関係を悪くしたくありません。

先輩のプロフィールは、30代前半(入社10年目)。

ムードメーカーで、とても優しい。

アニメやアイドルなどのサブカルチャーが大好きで、推しのアイドルにかなりお金をつぎ込んでいる(本人談)。

この条件を書いて、「何かいい方法はないでしょうか?」

と聞きました。


9つの断り方

- 正直に伝える:誘いと、先輩の熱意への感謝を伝えたうえで、自分は興味が違うと、尊重しながら率直に説明する


- 代わりの案を出す:一緒に釣りやキャンプに行くなど、お互いが楽しめることを提案する


- 境界を設ける:休日は個人の時間が必要だと、丁寧に伝える


- 興味を示す:好きなアイドルや、なぜ情熱を持っているのかを聞いてみる


- 段階的に参加する:行ける場合は、たまに応援のために参加する。

毎回は行けないと、はっきり伝える


- 共通の興味に話をそらす:お互いに楽しめる話題を見つける


- プロ意識を保つ:個人的な問題を、仕事上の関係や業務に持ち込まない


- 他の人を巻き込む:ほかの同僚も含むグループ活動を提案する


- 助言を求める:改善しなかったり、不快になったりしたときは、人事や上司に相談する


私が選んだのは、9番目の「相談」でした。

ほかにも方法があったのだと、よく分かります。

7番目の、仕事とプライベートを混同しないことも、とても大切ですね。