ChatGPTに市場調査を任せたら、期待とまったく違う答えが返ってきた。

そんな経験はありませんか?

この回では、私が実際に頼んだ競合分析の失敗と、議事録づくりをAIで楽にする手順を紹介します。

ビジネスでAIを使い始めた方は、ぜひ読んで下さい!


競合調査を省くと、事業は失敗しやすい

ビジネスで失敗する理由の多くは、競合分析や市場調査をしっかりしないまま、事業を始めてしまうことです。

今回は、私が構想している、プチインフルエンサー向けのKindle出版サポートについて、競合分析と市場調査をChatGPTに依頼しました。

以前、GPTs「円卓のおじ」に相談したテーマを、さらに深掘りします。


競合分析と市場調査を頼む

私は、Kindle本を出版している作家です。

SNSのフォロワーが1万人前後のプチインフルエンサーを対象に、Kindle出版サポートの事業を考えています。

利点と課題を整理したので、このサービスについて、競合分析と市場調査をお願いします。

それぞれ、結果を表にまとめてください。


【利点】マーケティングの効果がある/新しい読者層や視聴者層を開拓できる/出版コストが低い(サポート費用と表紙の作成費用のみ)


【課題】インフルエンサーが多忙で、サポートが進みにくいおそれがある/Kindle出版に参入する人が多く、競争が激しい


日本語で質問したのに、英語で返ってきました。

「quick search」と書かれていて、ネットで検索した結果をもとにしています。

内容は、次のとおりです。

  • 電子書籍市場は、多くの個人著者と出版社に分かれていて、AmazonのKDPやAppleなどが大きなシェアを占める
  • 市場リーダーとして、Amazon、楽天Kobo、Apple、Barnes & Noble、Smashwordsが挙がった
  • 推進要因は、モバイル機器の普及と、電子書籍のコストの低下。トレンドは、自己出版の著者の増加。課題は、プライバシーとサイバーセキュリティ
  • プラットフォーム別、タイプ別、地域別に区分。北米とヨーロッパが重要な地域
  • 主要な要因として、言語編集や盗用検出などのAIツール、研究成果と出版の成功への注目、出版環境の複雑化、研究者の予算の制約

結論は、「Kindle出版サポート市場は、技術の進歩と自己出版の台頭に動かされる、ダイナミックで競争的な市場で、北米とヨーロッパが重要」というものでした。


望んだものとは、全然違った

競合調査も市場調査も、一応はしてくれています。

でも、私が望んだものとは、まったく違いました。

知りたかったのは、Kindle作家が個人で行っている出版サポートのことです。

それなのに、ChatGPTが出してきたのは、グローバルな市場調査と、学術出版の話でした。

あまりに新しいサービスや、個人レベルで行われているサービスの情報収集は、ChatGPTの苦手分野だと分かりました。

やっぱり、AIだけに任せきりにするのは、ダメです。

どこかで人間が手を入れないと、出力がおかしくなります。

かといって、AIをまったく使わなければ、時代に取り残されてしまいます。

少しずつ勉強していくことで、ライバルと差をつけられます。


手書きが追いつかない議事録の悩み

私は、某大手メーカーで生産管理をしていたころ、議事録の作成を担当していました。

ただ、この仕事はかなり面倒でした。

会議は2時間を超えることが多く、10人以上が同時に話すこともあります。

ホワイトボードのマーカーが切れることも、たびたびありました。

手書きだと、話すスピードに追いつかず、聞き直してしまうことも多かったです。

今はその仕事を離れていますが、今後、議事録を作る機会がないとも言えません。

そこで、AIを使って議事録を効率的に作る方法を、ChatGPTに聞きました。


30代後半のメーカー勤務の男性です。

生産管理部に所属していて、週1回ほど、設計部や工事部と打ち合わせをします。

打ち合わせでは議事録を取る必要がありますが、複数の人が同時に話すため、まとめきれないことがあります。

AIを使って、議事録を効率よく作る方法を教えてください。


【現状】参加者は7〜10人/発言の順番は決まっておらず、各自が思い思いに話す/手書きで議事録を取っているが、発言の速さに追いつかない


【理想】参加者ごとにマイクを置き、誰がどの発言をしたかを自動で見分けてほしい/書き起こしのデータと要約のデータを同時に作ってほしい/打ち合わせの最中にAIが概要を自動でまとめてくれると、さらに助かる


「現状」と「理想」を分けて書くのがポイントです。

困りごとと、こうなってほしいという理想を伝えると、その差を埋める方法が返ってきます。


4つのステップと、追加の提案

答えは、4つのステップでした。

  • AI音声認識ソフトの導入:複数の話者を認識して、発言者ごとに分けられるソフトを選ぶ(例:GoogleやIBMの音声認識サービス)。参加者ごとにマイクを置き、ノイズキャンセリング機能つきのものにして、クリアな音声を確保する
  • リアルタイム音声認識と自動書き起こし:打ち合わせ中の音声を、リアルタイムでテキストに変換して、誰が何を言ったかを、すぐに文字データとして記録する
  • 自動要約機能:書き起こしたデータから、重要なポイントを抽出して要約するAIツールを使う
  • 確認と編集:AIによる書き起こしと要約は、必ず人間が目を通し、必要に応じて直す。誤認識や誤解釈を防ぐ

追加の提案もありました。

発言の順番を決めるなど、会議のルールを整えると、議事録づくりがさらに楽になること。

書き起こしと要約をクラウドで共有して、参加者全員が見られるようにすること、です。

具体的な提案をもらえたので、あとは会社ごとにカスタマイズして、議事録の自動化を進めればよいですね。

いきなりAIだけに切り替えるのは不安でしょうから、しばらくは従来のやり方と併用するのがよいと思います。

そうすれば、AIに詳しくない上層部の方々にも、理解してもらいやすくなるでしょう。