氷河期世代の転職は、本当に厳しいのでしょうか。

この回では、年収が頭打ちの45歳技術者と、非正規の経歴しかない46歳女性の2つの相談を、6つの生成AIに投げて比べました。

中高年の転職に悩んでいる方は、ぜひ読んで下さい!


売り手市場でも、氷河期世代は厳しい

今の就活は売り手市場と言われます。

でも、企業が欲しがるのは若い世代ばかりで、氷河期世代はなかなか採用してもらえません。

それでも、氷河期世代が正社員になる道は、本当にないのでしょうか。

今回は、頼りになる生成AIに、相談してみました。


ケース1:年収500万円で頭打ちの45歳

45歳の会社員です。

35歳で今の会社に正社員として入り、毎年昇給はあるものの、年収は500万円が上限です。

客先常駐が中心で、安定性に乏しく、客先の正社員になる道もありますが、条件はかなり厳しいと聞いています。

年収600万円以上の職場に移りたいのに、転職活動のやり方が分からず、40歳を超えてから書類選考がなかなか通りません。

学歴は理系の大学院卒です。

メーカーの研究開発に就いたものの、残業が多すぎて3年で転職し、今は工場の生産開発部門で、商品開発を担当しています。

転職したい理由は、会社の業績が悪化して、収入が頭打ちで、改善の見込みもないこと。

希望は、会社を辞めずに転職を成功させることです。

そのうえで「転職成功までのロードマップを具体的に」と頼みました。


6つのAIの答え

- ChatGPT-3.5(95点):自己分析と目標設定、キャリアプランニング、履歴書と職務経歴書、求人情報の収集、ネットワーク活用、面接対策、実行、選考、内定後の交渉、転職後の準備と、10のステップ


- ChatGPT-4(95点):3.5のロードマップを前提に、各ステップを詳しく解説。

面接では行動指向の質問に具体的な事例で答える、応募は自分に合う求人に集中する、など


- Perplexity AI(100点):自己分析(理系の大学院卒、研究開発・商品開発の経験は大きな強み)、職務経歴書、転職エージェントの活用(複数に登録して、面談で見極める)、求人の収集と応募、面接対策、内定と退職


- Gemini(100点):強み・弱み・価値の整理、希望職種・業界・年収・福利厚生・勤務地の決定、情報収集、職務経歴書(1枚にまとめ、成果を数字で示す)、面接、スキルアップ、専門家の活用まで。

1か月目から4か月目以降までの月別スケジュールと、心構え、成功事例も載せている


- Microsoft Copilot(75点):転職エージェントへの登録、キャリアの棚卸し、キャリアプランの見直し、書類の更新、応募、面接、内定、退職と入社準備。

ボリュームは少なめ


- ChatGPT-4o(100点):自己分析(「最も達成感を感じた瞬間は?」などの自問)

、短期・長期のキャリア目標、成果を数値化した書類、求人収集、ネットワーク、面接、応募スケジュール、内定後の交渉、引き継ぎ


6つのAIの採点は、原稿を書いた2024年ごろの、当時のモデルで出た結果です。


感想:差が出たのは実行計画

2024年5月に使えるようになったChatGPT-4oは、Geminiをかなり意識しているのか、出力の質が高くなった印象です。

無料でも、回数は少ないですが使えるので、ぜひ試して下さい。

どの答えも、基本のステップは同じです。

差が出たのは、月別スケジュールのように、実行の計画まで落とし込んでいるかどうかでした。

ロードマップを聞くときは、「月別のスケジュールで」という条件を足すと、実行しやすくなりますよ。


ケース2:非正規しか経験のない46歳女性

次の相談は、正社員になる機会がなく、アルバイトや非正規でしか働けなかった方の話です。

46歳の既婚女性で、お子さんはいません。

大学卒業のときに正社員になれず、派遣とアルバイトの職歴しかありません。

これまでは非正規でも暮らせましたが、最近の物価高で、正社員になりたいという気持ちが強くなりました。

ところが、応募しても年齢で弾かれることがほとんどです。

仕事を続けながら面接を受けていますが、うまくいきません。

それでも、絶対に諦めたくありません。

「正社員になるためのロードマップを、具体的かつ分かりやすく」と頼みました。

職歴は、職種と年数、雇用形態まで書くのがポイントです。

地方国立大学の経済学部卒で、営業事務10年(派遣)、経理5年(契約社員)、コールセンター6年(派遣社員)、データ入力3年(アルバイト)。

特技は、データ入力とExcelの管理、人と話すこと、数字に強いこと(簿記検定1級)です。


6つのAIの答え

- ChatGPT-3.5(80点):自己分析と志望職種、スキルの強化(最新の経理ソフト、Excel)、年齢よりスキルと経験に焦点を当てた書類、派遣先や友人からの推薦、キャリアカウンセリングや職業訓練、忍耐と努力


- ChatGPT-4(85点):同じ流れに、市場調査と、ExcelのマクロやVBAを学ぶ提案を追加


- Perplexity AI(100点):箇条書きで簡潔に整理し、経理、財務、データ分析などの職種を挙げた


- Gemini(100点):「46歳で正社員を目指すのは決して遅くない」と励ましたうえで、強みごとの具体的な職種(経理担当、カスタマーサポート、営業事務など)、スキルアップ(MOS、日商簿記2級の最新知識など)、転職エージェント・サイト・人材紹介会社・SNS、面接対策、諦めずに挑戦し続ける方法


- Microsoft Copilot(85点):自己分析、スキルアップ、書類の見直し、ネットワーキング、年齢で排除されない求人(中高年向けサイト、年齢不問の企業)、面接対策、面接後のお礼メール。

やや少なめ


- ChatGPT-4o(100点):強みと経験の棚卸し、経理や営業事務という目標設定、書類の見直し、オンライン講座と関連資格、求人サイトや人材紹介会社、応募と面接、SNSや同窓会などのネットワーク、忍耐と継続


感想:職歴の書き方で変わる

今回は、思ったより文章のボリュームが控えめでした。

やはり、プロンプトをしっかり練らないと、精度が落ちるのかもしれません。

まだまだ研究することがたくさんありそうです。

それでも、非正規の経歴が長い方は、「どの職種で、何年」と並べるだけで、AIが強みを整理してくれます。

簿記1級のような分かりやすい資格があるなら、それを軸にした職種選びを聞くと、具体的な答えが返ってきます。