副業が軌道に乗ってくると、「もう独立してもいいのでは」と考える瞬間が来ますよね。
この回では、副業収入が本業を超えた26歳会社員の相談を5つのAIに投げた結果と、独立前に確かめておきたい地域の求人倍率を紹介します。
独立を考えている方は、ぜひ読んで下さい!
副業から独立するという選択
ずっと会社員として働きたいと思っていますか(決して怪しい情報商材の勧誘ではありません)。
私がフリーランスとして独立したのは、2020年です。
最近ようやく売上が安定してきましたが、それまでは収入が不安定でした。
最近は、会社員をしながら副業をする方が増えています。
副業の収入が本業を上回った時点で独立する方もいれば、会社員を続けながら副業を続ける方も多くいます。
今回は、副業が軌道に乗った会社員が、独立すべきかどうか迷っているケースのプロンプトです。
大阪の商社に勤める20代後半の会社員です。
会社の給料がなかなか上がらず副業を始めたところ、2年ほどで本業を上回る収入になりました。
まもなく子どもが生まれるので、できるだけ妻と子どものそばにいたくて、フリーランスへの転身を考えています。
ただ、安定した会社員の仕事を手放すうえに、子育てでお金がかかるので悩んでいます。
「フリーランスとして独立するべきでしょうか?」
と聞きました。
- プロフィール:26歳。妻(25歳)は半年以内に出産予定。年収450万円(ボーナス込み)、化学系商社の営業
- 資産:貯金200万円、投資信託800万円。毎月の生活費は約25万円。借金(ローン)なし
プロフィールと資産状況を、数字で示したのがポイントです。
5つのAIに聞いた結果
- ChatGPT-3.5(90点):フリーランスの収入が長期的に安定するか、経済的な安定(貯金や投資で、子育てと家計を支えられるか)、自己管理や時間管理への適応、将来のビジョン。
専門家や信頼できる人にも相談しよう
- ChatGPT-4(100点):メリット(時間の柔軟性、収入の可能性、キャリアの自己決定)とデメリット(収入の不安定性、福利厚生の喪失、仕事の獲得努力)を整理し、考慮すべき点(貯蓄と投資は初期の不安定な収入をカバーできるか、健康保険と年金の自己負担、案件が途絶えた場合の対策)を挙げた。
貯蓄額、予想収入、支出を詳細に計画し、妻ともじっくり話し合うよう勧めた
- Perplexity AI(80点):働き方の自由度と収入の不安定さ、資産状況、年齢と家族構成、勤務先や職種を考慮する必要がある、と並べるが、結論に至らず、同じ表現が繰り返されて分かりにくい
- Gemini(100点):収入と経済的な安定性(副業収入は独立後も続くか、必要な生活水準の収入は、国保・国民年金・雇用保険などの備えは)、現在のスキルと経験、顧客基盤と営業力、時間管理とセルフマネジメント、家族の理解と協力、の5つのポイントを質問形式で投げかけた。
情報収集と専門家(税理士やFP)への相談、まず副業として継続する選択肢、焦らず慎重に判断することも勧めた
- Microsoft Copilot(85点):フリーランスの定義、メリット(収入が青天井、好きな仕事、自由な働き方)とデメリット(収入の不安定、社会的信用の低さ、孤独、事務作業)、独立前に準備すべき8つのこと(保険の検討、貯金を増やす、クライアントを探す、法的手続きなど)。
ややわかりにくい
5つのAIの答えは、原稿を書いた2024年ごろの、当時のモデルでの結果です。
社会人編のまとめ
会社に関する話題は、情報量が多いからか、おおむね正確に答えてくれました。
日本人は勤勉な方が多いですが、無理をして心身を壊す方もいるので、我慢のしすぎは禁物です。
困ったときは、まず生成AIにアイデアをもらってから、人に相談するのがよいと思います。
「質問形式で、判断のポイントを投げかける」というGeminiの答えは、自分で考えを整理するのに役立ちました。
決断を代わりにしてもらうのではなく、判断材料を引き出すために使うと、効果的です。
誰にも話せない悩みは、ChatGPTなどの生成AIに打ち明けてみてください。
おすすめの使い方は、同じプロンプトを複数のAIに走らせて、結果のいいとこ取りをすることです。
同じプロンプトでも、AIによって特徴があり、結果は大きく変わります。
社会人になると、誰にも相談できずに思い詰める場面もあるでしょう。
生成AIは人ではないので、何度聞き直しても叱られることはありません。
誤情報には注意が必要ですが、気兼ねなく質問できるのは、いいですよね。
独立の前に、地元の仕事の量を知っておく
私は、2019年6月に本格的に副業を始め、2020年3月にフリーランスになりました。
会社員と副業の二刀流の期間は、1年もありませんでした。
話がそれますが、副業の収入が、毎月の総支給額(税金・社会保険料を含む)の2倍を安定して超えるまでは、フリーランスとしての独立はおすすめしません。
私自身、フリーランスになってから収入が不足し、アルバイトや派遣の仕事を掛け持ちする羽目になりました。
言い換えれば、いったんフリーランスになっても、再就職の道は残っています。
どうしてもやりたいなら、思い切ってチャレンジする方法もあります。
私は東京23区に住んでいて、仕事がかなり豊富です。
仕事が少ない地方にお住まいなら、いざというときに再就職できるかを確かめてから、独立して下さい。
有効求人倍率ランキング
あなたが住む都道府県の有効求人倍率を、ご存じですか?
「どうせ上位は首都圏や都市部ばかりでしょ」と考える方もいるかもしれません。
確かに、1位は東京です。
ただ、2〜10位は、ほとんどが地方です。
大阪、愛知、福岡のように人口の多い都市を抱える府県は、1つもランクインしていません。
正社員の割合も大切ですが、今回は、パートやアルバイトを含めた有効求人倍率で比べました。
令和5年10月に改定された最低賃金も、併せて載せています。
出典は、厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年9月)」の、受理地別・季節調整値の有効求人倍率です。
このランキングは、令和5年(2023年)9月の数字です。
2026年8月(令和8年8月)の最新では、就業地別の有効求人倍率は、福井県が1.72倍で最も高く、大阪府が0.95倍で最も低くなっています(厚生労働省)。
最低賃金は、2026年度の改定で、全国加重平均が1,177円(56円増)になりました。
発効は、10月1日から12月2日にかけて、都道府県ごとに順次です。
10位〜6位
- 10位 長野県(1.45倍・最低賃金948円):観光地として知られ、観光業、農業、飲食業の求人が多く、新幹線や高速道路などの交通網も充実しています
- 9位 山口県(1.51倍・最低賃金928円):主な産業は、農林水産業、製造業、医療・福祉・介護です。
大手メーカーの工場があり、福岡や広島との県境の市町村(下関や岩国)は人口が多く、求人数も多いようです。
自然豊かで、家賃が安いのが魅力です
- 8位 島根県(1.51倍・最低賃金904円):事務、介護、販売、運送など、求人の種類がバランスよくそろっています。
意外にも、拠点を置くIT企業が増えていて、IT関連の求人も増加しています
- 7位 広島県(1.53倍・最低賃金970円):製造業、建設業、宿泊業が盛んです。
マツダなどの大企業があり、政令指定都市の広島市もあります。
休日に遊べる観光スポットも多いです
- 6位 新潟県(1.55倍・最低賃金931円):米どころなので農業の求人が多いと思いきや、製造業やIT産業の求人もかなり多いそうです。
冬は雪が積もるため、ウィンタースポーツ好きの方に向いています
5位〜1位
- 5位 岐阜県(1.56倍・最低賃金950円):専門職やサービス職の求人が豊富で、建設業と介護業は4倍を超えています。
資格や実務経験があれば、仕事選びに困りません。
高山などの観光地も多いです
- 4位 石川県(1.56倍・最低賃金933円):北陸新幹線の開業で、観光関連の求人が伸びました。
福祉や医療関係の人手不足も続いています。
海の幸と山の幸の両方を楽しめるエリアです
- 3位 岡山県(1.58倍・最低賃金932円):ものづくりが盛んで、石油・化学・鉄鋼などの大企業が集まっています。
未経験でも働ける求人が多いのが特徴で、新幹線で大阪まで1時間以内です
- 2位 福井県(1.77倍・最低賃金931円):主な産業は製造業で、繊維、電子、化学などのメーカーの求人が目立ちます。
メガネの産地として有名な鯖江市もあります。
3世代同居率が圧倒的に高く、小さい子どもがいる女性も、安心して働けるメリットがあります
- 1位 東京都(1.83倍・最低賃金1113円):東京への一極集中が進むのは、仕事が東京に集まっているからです。
東京でなければ就けない職種もあります。
もっと地方でも働ける環境を、官民一体で進めてほしいものです