新しいサービスを考えるとき、お客様の本音をどう集めればいいのか、迷いますよね。

この回では、想定する顧客になりきってもらうヒアリングと、事業を9つの枠で整理するリーンキャンバスを、ChatGPTで試した結果を紹介します。

起業や新規事業を考えている方は、ぜひ読んで下さい!


なりきりヒアリングの考え方

ChatGPTは、条件を指定した人物になりきるのが得意です。

ペルソナ(想定する顧客像)を決めてから、その人物になりきってもらえば、ヒアリングごっこができます。


ケース1:プログラミングスクールの立ち上げ

今回は、20代の社会人に向けたプログラミングスクールを立ち上げる想定です。

ターゲットは、IT業界への転職を考えている20代の男性。

IT業界は人材不足なので、卒業した方が現場で活躍できるよう育てたいと考えています。


ペルソナは、名前が神内 浩二、25歳、年収350万円。

飲食店の店長候補(正社員)です。

勤務時間が長く、長期休暇も取りにくいので、カレンダーどおりに休める会社に転職したい。

趣味でプログラミングをしていて、本格的に仕事に活かしたい。

IT関連の会社を何社か受けたものの、実務経験がないため、なかなか採用されない。

ほぼ働き詰めだったので、貯金は300万円ほど。

半年ほどなら、仕事を辞めてスクールで学びたい。

希望年収は500万円。

趣味は釣りとドライブです。

2つ目以降の質問は、ChatGPTの答えによって変えていくので、最初の質問だけを投げます。


あなたは、プログラミングスクールを受講したいと考えている、25歳の男性社会人です。

20代向けの転職サポートがあるプログラミングスクールから、サービスの立ち上げに関するユーザーヒアリングを受けます。

次のプロフィールの人物になりきって、質問に答えてください。

(ペルソナのプロフィール)


【出力条件】人が話すような口調で、プロフィールの人物になりきる。


【ヒアリング項目①】プログラミングスクールに求めることを教えてください(費用やサービスなど、何でも構いません)。


ペルソナの答え

質問1の答えは、9つ挙がりました。

教育の質(幅広い言語やツールをカバーするカリキュラム)、就職支援(テック業界の企業とのネットワーク、求職活動、履歴書、面接の準備)、柔軟性(飲食店の長時間勤務と両立できる夜間クラスやオンライン)、費用(投資する意欲はあるが、費用は考慮する要因。奨学金や支援があるとよい)

、コミュニティ(仲間の学生、卒業生、メンターとつながれる)、リソース(コーディングラボや最新のソフトウェア、ハードウェア)、実践プロジェクト(ポートフォリオを作れる、現実的なプロジェクト)、キャリアサービス、ネットワーキングの機会、です。

年収500万円のプログラマーの仕事につながるかどうかも重要、という意見でした。


質問2では、「たくさん教えていただき、ありがとうございます。この中で、もっとも重視するものはどれですか?」

と聞くと、答えは「就職サポート」でした。

ワークライフバランスがよく、カレンダーどおりに休めるプログラミング関連のキャリアに移ることが目標なので、就職サポートがその目標に直接つながる、という理由です。

たしかに、お金をかけて通っても、就職できなければ意味がありませんよね。


質問3では、どんな就職支援があれば入学したいかを聞きました。

就職支援(求人の探し方、応募書類のアレンジ、業界でのネットワーキングの戦略)、履歴書とポートフォリオの作成、面接の準備(模擬面接やフィードバック)、キャリアカウンセリング、ネットワーキングの機会(イベント、ミートアップ、卒業生とのつながり)、インターンシップや協力プログラム、卒業後の継続的なサポート、ジョブフェア、ソフトスキルの開発(コミュニケーション、チームワーク、問題解決)、給与交渉の支援、の10の支援が挙がりました。

機械翻訳なので不自然な箇所はあるものの、たたき台としては十分です。

ランディングページの制作にも、役立つ内容です。


ケース2:リーンキャンバスで、事業を9マスに整理する

リーンキャンバス(「リーンキャンパス」と書かれることもあります)は、スタートアップがビジネスモデルを練るためのフレームワークです。

次の9つの要素で構成されます。

  • 顧客の課題:自分のサービスによって、顧客が解決したい課題
  • 顧客セグメント:狙う顧客の層
  • 独自の価値:自社サービスならではの強み
  • ソリューション:顧客の課題を解決する具体的な手段
  • チャネル:サービスを届ける経路
  • 収益の流れ:誰から、どのように利益を得るか
  • コスト構造:どれだけの費用がかかるか
  • 主要指標:成長度を測る指標
  • 圧倒的な優位性:競合が簡単には真似できない、自社の強み(製品以外)

例として、Kindle書籍の出版サポート事業のリーンキャンバスを作ってもらいました。


Kindle書籍の出版サポート事業を始めます。

9つの項目で構成されるリーンキャンバスを作ってください。


【ターゲット】経営者や個人事業主/SNSのフォロワーが1万人以上の方


【強み】ベストセラーやロングセラーの出版を支援できる/あまり出回らない情報を提供できる


返ってきたキャンバス

英語のプロンプトに直して送り、英語で返ってきた答えを、日本語に訳しました。

  • 課題:多くのビジネスオーナーや個人事業主は、専門知識やノウハウが不足していて、Kindle本の出版を成功させられない
  • 解決策:Kindle出版の完全ガイド。ベストセラーを生むための知識とツールをそろえた、総合的なサポートサービス
  • 主要な活動:研修ワークショップ、1対1のコンサルティング、原稿の制作・編集・最適化の支援、マーケティング戦略の立案
  • ユニークな価値提案:Kindle成功の鍵(コンテンツをベストセラーに変えることに特化)、広く提供されていない独自のノウハウ、個別のサポート
  • 主要リソース:Kindle出版とマーケティングの経験があるチーム、ガイドやテンプレートなどの教育資材、フォーマットやマーケティング、分析のツール
  • 顧客セグメント:著者やライター、Kindle本をマーケティングや権威づけに使いたい経営者、個人事業主
  • 顧客関係:出版の過程全体での個別サポート、フィードバックを集めた継続的な改善、クライアント同士のコミュニティの構築
  • チャネル:ウェブサイト・ブログ・SNSによる強力なオンラインプレゼンス、インフルエンサーとの協力、満足したクライアントからの紹介プログラム
  • 収益の流れ:さまざまなサービスパッケージ、サブスクリプションモデルによる継続サポート、ワークショップとセミナーの料金

このリーンキャンバスは、ターゲットのニーズに対応しながら、独自の強みを活かす、戦略的な枠組みとして機能する、とまとめられていました。

9つの要素が、一度に整理されて出てくるので、ビジネスの考えを組み立てるたたき台になります。

そのまま使うのではなく、自分の事業の実態に合わせて、直して下さい。

なお、答えには、同じ内容が重複して出ている箇所もありました。

コピペして使うときは、内容を確認してから使いましょう。