新しい事業を始めるとき、最初に何を決めればいいのか、迷いますよね。

この回では、会社のミッション、ユーザーの課題、キーワードからの事業案という3つを、ChatGPTに頼んで整理する方法を紹介します。

事業の土台づくりに悩んでいる方は、ぜひ読んで下さい!


3つのプロンプト

新しい事業を考えるときに使える、3つのプロンプトを紹介します。


企業のミッションを作る

ミッションとは、組織が進む方向を示すものです。

言い換えると、「会社が成し遂げたい目標」です。

今回は、ホームページを持たない全国の会社に向けた、Web制作サービスのミッションを作ってもらいました。


A株式会社のミッションを考えてください。


【事業内容】ホームページのない方向けのWeb制作/コンテンツ販売が中心のため、手ごろな価格で受注


【力を入れていること】ホームページによって、顧客に売上アップや業務効率化などのメリットが生まれるようにしたい/テンプレートを大量に用意してコストを下げる


出力されたミッションは、「手ごろな価格で質の高いWeb制作を届け、オンライン上に存在感のない個人や事業者を支える」という内容で、4つの原則が添えられていました。

  • アクセスしやすいWeb制作:誰でもプロ品質のサイトを持てるようにする
  • 手ごろな価格と価値:価格設定を透明にして、投資対効果を理解しやすくする
  • 顧客中心のアプローチ:売上の増加や業務効率の向上など、計測できる利点をもたらす
  • テンプレートの多様性:多くのカスタマイズ可能なテンプレートで、コストを抑え、制作を速くする

スタートアップなどで使えそうなプロンプトです。

一から考えるより、かなり時間を短縮できます。

GPT-4なら精度がさらに上がるので、月3,000円(20ドル)の課金も検討してみて下さい。

Plusは、いまも月20ドル(日本では3,000円)です。

月1,500円のGoもあります。


サービスのユーザーの課題を洗い出す

次は、ユーザーの課題を洗い出すプロンプトです。

今回は、大きな社会問題になっている「後継者問題」の解決サービスを提供する、B株式会社のケースで考えます。


あなたは、B株式会社の責任者です。

後継者問題を解決するサービスを始めることになりました。


【サービス内容】後継者問題を抱える会社のマッチング/該当企業の事業内容の発信代行/後継者を募集する会社が多い業種の情報発信


【出力してほしい内容】①サービスのターゲットユーザー(具体的に)/②潜在ユーザーの課題/③ターゲットの課題(具体的に)/④サービスが解決できるユーザーの課題


答えを整理すると、次のとおりです。

  • ターゲットユーザー:後継問題に悩む、小規模から中規模の企業と、家族経営の企業。従業員が500人未満、家族が経営している、長い歴史と顧客基盤がある、製造・小売・宿泊・専門サービスなど多様な業界
  • 潜在ユーザーの課題:明確な後継計画がない、適切な後継者を見つけて育てるのが難しい、資産や株式の移転による財務的な複雑さと税金、事業の歴史や価値観が失われる心配、家族やステークホルダーの利害の調整
  • ターゲットの課題:後継者の候補が家族にも組織にもいない、売却・家族への承継・外部の後継者探しといった選択肢を知らない、業界特有の事情、市場の反応への不安、日常業務と後継計画の両立
  • サービスが解決する課題:後継者のマッチング(スキル、資格、適性にもとづいて、組織内外から探す)、情報の共有(事業や財務の情報を、安全に後継者や買い手に提供する)、業界情報(後継者の需要が高い業界の情報)、専門家の指導(法的・財務的なアドバイスから、感情的な家族の問題まで)、時間の節約(後継プロセスを効率化し、日常業務に時間を使えるようにする)

無料でここまでの文章を出してくれるのは、すごいですね。

日本語訳が分かりにくいときは、「もっと分かりやすく表現して」と入力すれば大丈夫です。


キーワードから、新規事業のプランを作る

事業の前調べに使える、2つのプロンプトです。

まず、キーワードから新規事業を発想する方法です。

思いついたキーワードで、いきなり新規事業を始めるのは難しいです。

とはいえ、アイデアを出すだけなら、リスクはありません。

ビジネスコンテストに出す事業プランを作る気持ちで、お願いしました。

このプロンプトは、回答の精度があまりよくありません。


次のキーワードをもとに、新規事業のプランを3つ出してください。


【キーワード】地方都市/ホームページ/集客


【新規事業の条件】過去に失敗した事例は除く/低予算(200万円以内)ですぐ始められること


出た3つのプランは、次のとおりです。

予算はいずれも、ウェブサイトの開発や初期の宣伝、運営費用など、200万円以内に収まります。

  • 地元のビジネス情報ウェブサイト:地元の住民や観光客が、レストランやショップなどを簡単に見つけられるサイト。評価とレビューのシステム、SNSや地元の広告での宣伝、SEOを使う
  • 地元のイベント情報プラットフォーム:コンサートやフェスティバル、スポーツイベントのチケットを宣伝・販売するサイト。主催者と提携して、チケットごとに手数料を取る
  • 地元の食品デリバリーサービス:地元のレストランと提携して、サイトとアプリで注文を受け、注文ごとに手数料を取る

どこにでもありそうなビジネスモデルばかりで、実際に始めるのは難しいかもしれません。

ただ、キーワードを変えれば、アイデアは無限に出せます。

いろいろ試して下さい。


ターゲット顧客の考えを予測してもらう

2つ目は、自分のサービスの対象者が何を考えているのかを、ChatGPTに予想してもらう方法です。

今回は、Kindle出版のサポートを受けたい会社員の考えを、10個出してもらいました。


あなたは、副業でKindle出版をしている会社員です。

思ったようにKindle本が売れず、出版サポートを受けることを考えています。

出版サポートを検討するうえで、あなたが考えていることを、10個挙げてください。


【プロフィール】30代の会社員/貯蓄を増やすためにKindle出版をしている/既婚で、子どもは女の子が1人


【本のジャンル】副業、資産運用(NISA)


【目標の印税】毎月5万円(毎月のおこづかい)


答えは、予算(出版の手助けにいくらかけられるか)、サポート会社(資産管理のジャンルに特化し、実績のある会社を探す)、評判と参考情報、必要なサービス(文章の編集、表紙のデザイン、広告など)、投資とリターン、時間の負担、長期と短期(即効性か、長期的な成功か)、家庭への影響、マーケティング戦略(月5万円の収益目標を達成するために)、契約条件(料金、契約期間、権利など)の10個でした。

これだけの内容を出してくれるなら、新しい事業を立ち上げる手間も、減らせるかもしれません。

ぜひ、いろいろ使ってみて下さい。


GPT-4に切り替える(課金する)のなら、プロンプトは英語にしておくのが鉄則です。

日本語のプロンプトでは、それほど大きな精度の向上は感じられませんでした。

ただし、GPT-4への切り替えは、いまはできません。

英語にするかどうかは、同じ内容を日本語と英語で送って、比べて決めて下さい。