「◯◯というタイトルで2万文字の原稿を作って」と頼んでも、思ったような本にはなりません。

電子書籍づくりでは、段階を踏んでChatGPTに質問することが大切です。

この回では、ダイエット本を例に、タイトル、目次、内容紹介文を順に仕上げていく流れを紹介します。

Kindle出版を考えている方は、ぜひ読んで下さい!


一気に頼んでも、うまくいかない

先に断っておくと、「◯◯というタイトルで2万文字の本を書いて」と頼んでも、うまくいきません。

順を追って、ChatGPTに的確な質問を重ねる必要があります。

Kindle出版でChatGPTを活用できる場面は、タイトル、構成(章や節)、本文、書籍の内容紹介、表紙の5つです。

この回では、そのうちタイトルと構成と内容紹介文を、ダイエット成功法の本を例に紹介します。


タイトル案を10個出してもらう

タイトルは、基本的に自分で決めるべきですが、候補はChatGPTに出してもらいましょう。


ダイエットを成功させる方法をテーマに、本を出したいです。

おすすめのタイトルを10個挙げてください。

見た瞬間に読者が買いたくなるような、魅力的なものにしてください。


「痩せる魔法:30日で変わる身体」「10キロ減!効果的なダイエット戦略」

「ゼロから始めるダイエット:基本から学ぶ身体改革」など、10案が出ました。


選んだ案をブラッシュアップする

気に入った案を指定して、さらに5パターンを出してもらいます。


「ゼロから始めるダイエット:基本から学ぶ身体改革」がよいと思います。

もっと魅力的にしたいので、磨き上げた案を5パターン出してください。


「新しい自分への一歩」「ゼロからの大転換」「スタートラインはここから」など、切り口の違う案が、狙いの説明つきで出ました。

磨き直しは、何度でも頼めます。

納得できるまで、案出しを頼めます。

原稿の執筆時は、無料のGPT-3.5でも、ある程度のレベルの案を出してくれました(2026年10月時点でGPT-3.5はChatGPTで選べません)。


構成を出してもらい、目次の形に直す

タイトルを「ゼロからの大転換:基本から学ぶ、生まれ変わるダイエット法」に決めたとして、構成を尋ねます。

基本理論、食生活、運動、心理面のサポート、実践例、まとめ、付録などの構成案が出ました。

ただ、このままでは書籍の目次として使いにくいので、形式を指定して書き換えてもらいます。

「はじめに」「第1章」「第2章」…「第7章」「さいごに」という骨組みを書いて渡すと、「第1章:基本理論の解説」のような形に整います。

ただ、各章の項目が少なく、物足りません。

そこで、もう一度、追加で頼みます。


だいぶよくなりましたが、構成としては少し物足りません。

各章の項目を、2〜3個に増やしてください。

第5章〜第7章の項目は、別のものに差し替えてください。


第5章以降は、健康的なライフスタイルの実現、継続的なサポートとリソース、長期的な健康管理に変わり、全章に2〜3個の項目がつきました。

あとは、この内容を自分流にアレンジして、構成を確定させるだけです。

構成の追加プロンプトは、「項目を◯個に増やして」「◯章を別のものに置き換えて」のように、数と場所を指定するのがコツです。


内容紹介文は、2回に分けて書いてもらう

Kindleの書籍ページに載せる内容紹介文は、最大4,000文字まで書けます。

書籍の魅力を伝えるためにも、文章量はできるだけ多くするのがおすすめです。

ただ、原稿の執筆時(2024年ごろ)は、ChatGPTが一度に出力できるのは1,500文字ほどが上限だったので、2〜3回に分けていました。


1回目は、悩み、希望、メリットです。


「ゼロからの大転換:基本から学ぶ、生まれ変わるダイエット法」の紹介文を、2回に分けて書いてください。

まずは1回目を、1,000〜1,500文字で。

【1回目に書いてほしいこと】ダイエット中の方の悩みを2〜3個/悩みは解決できるという希望を感じさせる文章/この本を読むメリット。

【文体】中学生にも分かりやすい文章で。

難しい言葉は使わない。

使う場合は簡単な説明を入れる。


「2回に分けて書いてください」と最初に伝えておくこと、1回目に書いてほしい内容を箇条書きにすること、文体を指定することがポイントです。

答えは、「何をしていいかわからない」「効果が見られない」「続かない」という3つの悩みから始まりました。

次に、基本から教えてくれる、正しい情報で無駄なくダイエットできる、挫折しないためのアドバイスもある、と希望とメリットを伝える流れでした。


2回目:目次を文章にして、購入を促す

2回目は、目次を貼り付けて、構成を文章で説明してもらいます。


「続けて、2回目の紹介文をお願いします。本書の構成(目次)を、分かりやすい文章で説明してください。紹介文を読んだ人が、本を買いたくなるようにアピールしてください」

と、文体の指定も同じにして頼みます。


「『はじめに』では、ダイエットについてよくある誤解を正し……」「『第1章:基本理論の解説』では、タンパク質、炭水化物、脂質について、中学生でも分かるように解説しています」というように、章ごとに紹介されます。

最後は、「この本は、ダイエットに真剣に向き合いたい方にぴったりです。今日から、新しい自分への一歩を踏み出しましょう」

と、購入を後押しする言葉で結ばれました。


仕上げ

これで書籍紹介文は完成です。

機械的な文章がところどころに残るので、一度読み直して、自分の言葉に書き直しましょう。

ちなみに、文章を修正するより、最初から自分で書き直したほうが早いです。

間違い探しをしながら直すのは、思った以上に手間がかかります。

ChatGPTを使えば、Kindle出版にかかる時間は短くできます。