メールは、送ってしまったらやり直しがききません。

送る前に誰かに見てもらえたら安心ですよね。

この回では、メールや文章を添削してくれる2つのGPTsの使い比べと、わざと誤字を入れた文章でChatGPTの校正力を試した結果を紹介します。

文章を書く機会の多い方は、ぜひ読んで下さい!


添削に使った2つのGPTs

文章を添削してくれるGPTsを2つ試しました。

この2つも、2026年12月に終わる予定のカスタムGPTsなので、いま同じ使い方をするなら、ChatGPTに「営業メールの添削役として」と役割を伝えます。


日本語のメールを直す専用GPTs

日本人が開発した、日本語専用のGPTsです。

説明には、添削したメールの内容だけを返し、余計なコメントはしない、とあります(利用ユーザーは1,000人以上)。


欠勤の連絡メールから試しました。

最近は、欠勤を電話ではなくメールで伝えることが増えました。

次のような文面を渡しました。

体温37.9度で出社できない、午後に受診する、14時に訪問予定のA商事のB部長に連絡してほしい、という内容です。

直された点は、「具合が悪く」が「体調が優れず」に、「お休みをさせて下さい」が「お休みをいただきたく存じます」に、「ご連絡させていただきます」が丁寧な形に、「重ね重ねのお願いですが」が「お手数をおかけして恐縮ですが」に、といったものです。

少し回りくどい表現をきちんと直してくれました。

元の文面のまま送っても問題はなさそうですが、丁寧さがより伝わります。


営業メールでは、目的が案件を得て、サービスを知ってもらうことです。

お客様の目に留まる文章が必要です。

展示会で名刺交換をした相手に送る、業務効率化サービスの営業メールを添削してもらいました(会社名や人物名は架空です)。

直された例を挙げると、「いつもお世話になっています」は「いつもお世話になっております」に、「そっくりそのまま御社で使っていただけます」は「そのまま御社でもご利用いただけます」に変わっていました。

営業メールをあまり書いたことがない私が書くと、敬語や尊敬語がうまく使えていません。

営業メールを送る前は、添削のGPTsを通すと安心です。


カミナリ親父に添削される「文章添削の鬼」

もう一つのGPTsは、入力した文章を、雷を落とすような頑固親父の口調で、厳しく直してくれるものです。

利用ユーザーは200〜300人と少なめですが、評価は5.0(最高点)でした。


自己紹介文の添削では、このGPTs自身の紹介文を、そのまま入力しました。

返ってきたのは「バカモン!その文章は、改善の余地だらけだぞ!」。

主語と述語のバランスが悪い、文末が冗長だ、と指摘し、無駄な言葉を省いてスッキリまとめるよう教えてくれました。

直した文章を、もう一度入力すると、「その程度ではまだまだだ」と、文の繋がりを意識した形にさらに直されました。

変化は小さいのですが、後半が少しなめらかになりました。


取引先へのメールとしては、共同で出版を進めているクライアントへの問い合わせ文を試しました。

確認事項は、書籍の表紙案3案のどれがよいか、原稿の完成予定日はいつか、の2点で、7月5日(金)の18時までに回答がほしいという内容です。

1回目の添削で、表現が柔らかくなりました。

「ご回答下さい」が「ご回答いただけますと幸いです」に、「ご教示下さい」が「教えていただけますか」に、などです。

2回目の添削では、さらに整理され、「確認いただきたく、ご連絡いたしました」という書き出しになり、項目も番号つきで読みやすくなりました。


使い方のコツ

メールの確認をする仕事や、新人に仕事を教える方は、自分で一から文面を確認するより、添削のGPTsに通した文章を少し手直ししたほうが、効率が上がるかもしれません。

2つのGPTsは、性格が違います。

専用GPTsは、元の文章を尊重して丁寧に整え、「鬼」は、遠慮なく直して理由も示します。

目的に合わせて使い分けて下さい。

何度か繰り返して添削すると、毎回少しずつ整います。


わざと間違えた文章で校正力を試す

副業でライターをしている方や、ブログ・Kindle出版に取り組んでいる方に向いた使い方です。

書く仕事では、誤字脱字や変換ミスが信用を落とす原因になります。

締め切りが迫っていたり、長い文章だったりすると、ミスを残らず見つけるのは骨が折れます。

そんなとき、ChatGPTが頼りになります。

プロンプト次第で、しっかり校正ツールにもなります。

わざと間違えた文章を校正してもらいました。


次の文章を読んで、誤字脱字と変換ミスをすべて修正してください。


(修正する文章)


Kindle出版は、副業で稼ぎたいと思っている初審者にとっておすすめです。


一度本を出帆してしまえば、出版停止にしない限り、本が読まれて印税が入ってくるチャンスがあるからです。


しかし、すぐに大きなキャッシュを手に入れるのは難しいのが幻日だす。


諦めずにコツコツと継続することを意識しなければいけません。

、


わざと間違えた箇所は4か所です。

「初審者」(初心者)、「出帆」(出版)、「幻日だす」(現実です)、そして最後の余分な読点です。


GPT-4の結果

ChatGPT-4は、4か所をすべて修正し、どこをどう直したかも示しました。

「初審者」を「初心者」に、「出帆」を「出版」に、「幻日だす」を「現実です」に、最後の「、」を削除、という修正です。

ちなみに、「出版停止」は、「出版中止」に直されました。

「出版停止」は、実は正しい表現ですが、「出版中止」でも意味が通るので、問題ありません。

「キャッシュ」の語については、「現金」の意味ならそのままでよいが、「収益」や「利益」の意味なら置き換えることを勧める、という注意もありました。

半年前に同じ指示を出したときは、直ったのは1〜2か所だけで、何度も出し直す羽目になりました。

かなりの進歩です。

念のため、見落としがないかも確認してもらいました。

「ほかに間違いはありませんか。もう一度確認してください。」

と頼むと、「明らかな誤字脱字や変換ミスは見当たりません」と答えが返り、修正後の文章が再掲されました。

1,000文字を超える文章も見てくれるので、ブログ記事の校正にも役立ちます。


GPT-3.5の場合

無料版のChatGPTでは、GPT-4は選べません。

そこで、同じ指示をGPT-3.5にも試しました。

直された内容は、「出版停止」が直っていない点を除けば、GPT-4と同じでした。

ただ、どこを直したのかは、示してくれませんでした。

文章自体は直っているので問題はありませんが、修正箇所が分からないと不安です。

プロンプトを工夫してみたものの、かえって精度が下がりました。

文章校正をするなら、GPT-4が必須と言ってよいでしょう。

とくに仕事で記事を書くなら、GPT-4を選ぶのが鉄則です。

(原稿の執筆時の評価です。2026年10月時点では、GPT-4もGPT-3.5もChatGPTでは選べません)

月3,000円ほどの課金は負担かもしれませんが、校正を自動で任せられることを思えば、割安です。

私も課金を始めてから、収入が大きく増えました。

近ごろは、ChatGPT Plus以上で使えるGPTsが人気で、新規の登録が制限されることがあります。

いったん制限がかかると、少なくとも1か月ほどは登録できません。

登録できるうちに、思い切って投資しましょう。