最近、Claude Codeが指示どおりに動かないと感じていませんか?

私も、台本を頼んだのにずれた答えが返ってきて、困ったことがあります。

多くの場合、原因は不具合ではなく、使い方の側にあります。

この回では、コンテキストの整理とCLAUDE.mdの見直し方を紹介します。

調子が悪いと感じた方は、ぜひ読んで下さい!


不安定になる3つの原因

1つ目は、コンテキスト(AIが覚えている会話の範囲)が膨らむことです。

Claude Codeは、やり取りした情報をまとめて「コンテキスト」として抱えています。

会話の履歴、読み込んだファイル、コマンドの実行結果、CLAUDE.mdの内容、エラーログや修正の履歴などです。

使うほど情報量が増えるので、古い指示が混ざったり、前のタスクを引きずったり、勝手に補ったりしやすくなります。

これはClaude Codeに限らず、AIエージェント全般で起こる現象です。

精度が落ちたと感じるときは、まずこれを疑うといいでしょう。


2つ目は、CLAUDE.mdが膨らむことです。

CLAUDE.mdは、セッションを始めるたびに自動で読み込まれます。

ルールを足し続けたり、過去の失敗への対策を書き込んだりすると、ルールが重複して優先順位が崩れ、何を一番大事にすればいいのか分からなくなります。

毎回読み込まれるので、長いほど処理の負担も増えます。


3つ目は、タスクの混在です。

Kindleの原稿、LP、動画の分析、HTML生成などを同じセッションで続けると、話が混ざりやすくなります。

フォルダをタスクごとに分けておけば、防げます。


掃除の/clear、整頓の/compact、別部屋の新規セッション

コンテキストを整えるコマンドは、役割が違います。


/clear は「掃除」です。

会話の履歴をリセットして軽くします。

CLAUDE.mdやフォルダ構成、ファイル自体は消えません。

別のタスクへ切り替えるときや、同じミスを繰り返すときに向いています。

ただ、CLAUDE.mdが大きすぎると、開始時にまた読み込まれるので、/clearしても改善しないことがあります。


/compact は「整頓」です。

長い会話を要約して圧縮します。

古い試行錯誤は消えて、現在の状況、設計方針、修正対象のファイルなど、続けるのに必要な情報だけが残ります。

Kindle原稿のように、同じ作業を長く続けるときに向いています。


新規セッションは「別の部屋」です。

過去の会話を一切引き継がないので、コンテキストの汚れを根本から防げます。

ただし、毎回作ると、設計の意図を忘れたり、ファイルを読み直したり、説明し直したりする手間と、トークンの消費が増えます。

タスクが完全に違うなら新規セッション、同じ作業を続けるなら/compactと覚えて下さい。


CLAUDE.mdをAIに任せきりにしない

ここが一番大切です。

「CLAUDE.mdもClaude Codeに作らせ続ければいいのでは?」

と思いますよね。

ところが、これが不調の大きな原因になります。

  • 失敗を防ごうとして、勝手にルールを足していく
  • 似たルールが何度も登場する
  • 一時的なルールが消されずに残る
  • ルール同士が競合して、優先順位が崩れる

Claudeは特に、失敗を防ごうとしてルールを増やしがちです。

その結果、長くなって、何が最優先か分からなくなります。


役割分担と、削る基準

私のおすすめの流れは、次のとおりです。

  • ChatGPTでベースを設計する
  • 人が確認して、不要なルールを削る
  • Claude Codeには、ピンポイントの修正だけを頼む
  • 最終判断は人が行う

ChatGPTを挟むのは、Claudeの使用量の節約だけが目的ではありません。

別のモデルのほうが、客観的に整理できるからです。


削るのは、「今回だけ」のまま残ったルール、「前回失敗したので」という感情的なメモ、同じことの言い換え、当たり前すぎるルール、長い説明、「なるべく」「できれば」のような曖昧な表現です。

残すのは、出力形式、禁止事項、フォルダ構成、命名規則、絶対に守ってほしい優先事項です。

1つずつ「これを消したらClaudeは困るか?」

と自分に聞いてみて下さい。


タスク別にCLAUDE.mdを分ける

フォルダをタスクごとに分けているなら、CLAUDE.mdも分けましょう。

Kindle原稿用、LP用、YouTube分析用といった具合です。

1つに全部詰め込むと、指示が混乱します。

専用のファイルなら、そのプロジェクトで必要な指示だけが読み込まれるので、精度が大きく上がります。


なお、最近使ったプロジェクトの一覧から、使わなくなったフォルダだけを消す機能は、まだ弱いのが現状です。

設定ファイルやキャッシュを消すと、履歴が全部消えることもあります。

バックアップなしの全削除はリスクがあるので、今は運用の工夫でしのぐのが現実的です。

CLAUDE.mdを短く、明確に、重複なく。

ぜひ今日、一度見直してみて下さい。