同僚の自慢話に、つい焦って散財してしまう。

そんな経験はありませんか? 私も、周りの消費に心が揺れた時期がありました。

この回では、お金をかけずに楽しむ5つの工夫と、周りに流されないための5つの習慣を紹介します。

返済と資産づくりを両立したい方は、ぜひ読んで下さい。


いまの日本は、財布を開かせる仕掛けだらけです。ブランドの品、旅行、保険、月額サービス。どれも魅力的ですが、気づかないうちに固定費や出費が膨らみ、家計をじわじわ圧迫します。必要なものや、心から欲しいものにお金を使うのは、もちろんOKです。避けたいのは、無意識の浪費です。これを減らすことが、返済と資産づくりを両立させるうえで、欠かせません。


お金をかけずに楽しむ、5つの工夫

1. 近場で楽しむ。 近所の公園を散歩する、子どもと遊ぶ。ドッグランや自然の多い場所で、家族と過ごす。都市部なら、1日乗り放題の切符で交通費を抑え、名所を回る手もあります。これだけで、休日の楽しみは広がります。


2. 手作りで楽しむ。 水筒にお茶を詰めて、おにぎりやサンドイッチを持参して出かけます。ちょっとした工夫で、外食費は、数千円単位で変わります。


3. 趣味を工夫する。 お金のかからない趣味を、探してみて下さい。私のイラスト制作は、液タブやペンタブへの初期投資こそ必要でしたが、あとはほとんどお金をかけず、毎日楽しめています。音楽、動画づくり、読書も、ほぼ無料で続けられますよね。


4. 旅行気分は、無料か低コストで。 YouTubeの旅動画で、現地の空気を感じます。新幹線や電車の走行音を流して、出かけた気分に浸るのもありです。旅行そのものは年1回ほどにして、事前に動画や情報で、プランを練る。個人的には、何度も行くより、年に1回ちょっと豪華に行くくらいが、ちょうどいいと思います。


5. 友人とシェアする。 キャンプに行きたいけれど、道具を買うのは高い。そんなときは、道具を持っている友人と行って、食材代やガソリン代を一部負担する。スポーツやレジャーも、仲間とシェアすれば、コストは大きく下がります。


満足度を決めるのは、金額ではない

私は、石川県金沢市の生まれです。

実家は、そこまで裕福ではありませんでした。

それでも、北陸3県(金沢・富山・福井)を日帰りで旅行した体験は、いまも鮮明に覚えています。

満足度は、「いくら使ったか」では決まりません。

誰と過ごしたか、どんな工夫をしたかです。

家族で図書館へ行く、公園で遊ぶ、公営の体育館やプールを使う。そんなお金をかけない楽しみを増やせば、満足度を落とさずに、支出を抑えられます。


心を乱すのは、お金より周り

もう1つ、返済を続けるうえで大事なのが、心の持ち方です。

とくに20代から30代前半は、友人や同僚が、高級車やブランド品を買って、得意げに話してくる場面が多いですよね。

ここで、「自分も買わなきゃ」と焦ると、不要な支出が増えて、計画が崩れます。


返済を左右する「強化」と「弱体化」

ゲームの言葉を借りて整理すると、返済を有利にする「強化」は、次の3つです。

  • 収入アップ(副業、スキルアップ、昇進)
  • 支出ダウン(不要なサブスク、使わない洋服、必要のない高額家電や保険の削減)
  • お金をかけずに楽しむ(図書館、公園、公営の体育館やプール)

逆に、返済を不利にする「弱体化」は、周りからやってきます。

  • 見栄とプライド(友人は新車、同僚はマイホーム。だから自分も、と考えてしまう)
  • 周囲の圧力(「そろそろ家を建てろ」「車を買い替えろ」「保険に入れ」)
  • 企業の誘惑(期間限定セール、サブスク、最新ガジェット)


流されないための5つの習慣

1. 自慢は、軽く受け流す。 

同僚に「人気のミニバンを買ったんだぜ」と言われたら、「すごいですね!今度写真見せてくださいよ」と返して終わりです。

張り合う必要はありません。自分は自分、他人は他人です。


2. 買わない意思は、丁寧に伝える。 

強く勧められても、「素敵ですね、うらやましいです。ただ、いまは必要を感じていなくて」で足ります。

相手を否定せず、自分の立場をはっきり示します。

しつこい誘いには、「何度もお声がけいただき、ありがとうございます。

ただ、購入の予定はないので、お気持ちだけいただきます」と伝えましょう。

これで、たいていそれ以上は勧められません。

ただ、人間関係に響かないよう、やんわりと。使う場合は、自己責任でお願いします。


3. 価値観を押しつけてくる人とは、距離を置く。 

私が車を手放すと、同僚に、「この地域で車がないのは変だよ」と、何度も言われました。

最終的には、会社に相談して、やめてもらいましたが、かなりのストレスでした。

相手に悪気があったのか、販売店からインセンティブをもらっていたのかは、分かりません。

いずれにしても、他人にまで同じ消費をさせようとする人からは、離れるのが、家計を守るうえで大事です。


4. 欲しいものは、寝かせる。

欲しいと思っても、すぐ買わずに、最低でも2〜3か月悩んでみます。

それでも欲しければ、買います。

私も、高額なコンデンサーマイクを買うとき、2〜3か月悩みました。

それでも必要だと思ったから、買いました。

多くの「欲しい」は、時間がたてば消えます。

残ったものは、本当に必要なものです。


5. 例外は、即決する。

2〜3か月考えるまでもなく、絶対に必要なものは、すぐ買ってOKです。

インフレが続いているので、いま買ったほうが安いこともあります。


周りの消費に、合わせない

周りの消費は、刺激的に見えます。でも、自分に当てはめる必要はありません。

「これは、自分に本当に必要か?」と、問い直す習慣を持ちましょう。

受け流す、穏やかに断る、距離を置く、時間を置く。

この4つの心の習慣が、無駄な支出を防ぎ、返済を続ける力になります。