収入が止まったとき、住宅ローンはどうなるのか。
考えたことはありますか?
2〜3か月の滞納で督促が来て、続けば家を失う恐れがあります。
そこで必要なのが、返済額の半年分の現金です。
この回では、住宅ローン防衛資金の貯め方を紹介します。
ローンを守りたい方は、ぜひ読んで下さい。
防衛資金とは
投資の世界には、「生活防衛資金」という言葉があります。
生活費の半年から1年分を手元に置いて、失業や病気に備える考え方です。
これを、住宅ローンに当てはめたのが、住宅ローン防衛資金です。
収入が途切れても、しばらく滞納せずに済むお金を、先に用意しておきます。
なぜ必要なのか
住宅ローンは、2〜3か月滞納しただけで、金融機関から厳しい督促が来ます。
滞納が続けば、最悪の場合、家を失います。
だから、滞納する前に、防衛資金でつなぎたいのです。
目安は、返済額の半年分
目安は、最低でも返済額の半年分です。
月10万円の返済なら60万円、月15万円なら90万円になります。
これを、ローンの返済用口座に、あらかじめ入れておきます。
収入が途切れても、半年は守られます。
その間に、銀行へ相談して、返済計画を見直す(リスケジュール)時間も作れます。
お金があると分かっているだけで、心に余裕が生まれます。
ぎりぎりの状態だと、ちょっとしたトラブルで慌てて、悪手を打ちがちなんですよね。
貯め方その1:給料から、現金で
なぜ現金なのか。
防衛資金は、いざというときの即戦力だからです。
株やREITは、値動きがありますし、売るのにも時間がかかります。
現金なら、すぐに引き出して、返済に回せます。
返済用の口座(配当が入る口座)と同じ口座に貯めて、給与の振込口座から自動で移す仕組みにすると、無理なく続きます。
ペースは、家を買う時期で変わります。
- 5年後に買う:毎月1万円ずつ
- 2〜3年以内に買う:毎月2〜3万円
- 来年買う:ボーナスや副業収入で、一気に貯める
変動金利で借りるなら、金利上昇に備えて、少し多めに貯めましょう。
購入時点で、半年分に2〜3割の余裕を足せれば、安心です。
貯め方その2:配当金を充てる
もう1つは、ローンを組む前から、高配当株やJ-REITを持っておき、その配当金を防衛資金にする方法です。
たとえば、3,000万円分を持っていれば、税引き後で、年間およそ90万円の配当・分配金が期待できます(減配リスクを考えて、少し余裕を見ています)。
それをそのまま返済用口座に積み上げれば、2〜3年で、1年分の防衛資金になります。
メリットは、2つあります。
- 給料とは別の収入源になる(リストラや病気で給料が減っても、配当は入ってくる)
- 生活費に手をつけなければ、勝手に増えていく
株価が下がっても、無配にならない限り、配当収入は基本的に続きます。
配当金は、現金のまま持っておいて下さい。
防衛資金として使うので、再投資はしません。
この方法が向いている人
ただし、誰にでもできる方法ではありません。
いますぐ家を買う方には、向きません。
積み上げる時間が足りないからです。
減配や無配のリスクがあるので、複数の銘柄に分散しましょう。
生活費に流用せず、防衛資金専用にできる余力も必要です。
収入に余裕があり、購入が5〜6年以上先の方向けです。
続けるための、2つの約束
1つ目は、残高を確認すること。
自動で貯まる仕組みにしても、放置していては安心できません。
最低でも月に1回、できれば週に1回は、返済用口座の残高を見ます。
引き落としの予定額や日付も、金融機関からの通知で確認して下さい。
2つ目は、防衛資金を生活費に流用しないこと。
突然の出費があると、「ちょっとだけ、ここから」と思ってしまいますよね。
でも、一度取り崩すと、計画が狂って、積み上げが難しくなります。
どうしても使うなら、補填の計画を立てて、すぐ戻して下さい。
配当金は、給料の代わりではなく、あくまでサポート役です。
返済の大前提は、給料。
給料で返済して、口座の残高は減らず、配当が入って、残高が増える。
この形ができれば、防衛資金は、自然に厚くなっていきます。