ローンを抱えて、「一生、返済に追われるのかな」と不安になったことはありませんか?
私は、繰り上げ返済を、頑張って絞り出すものではなく、余ったお金で楽しむものだと考えています。
この回では、余剰の半分だけ繰り上げる方法と、手数料ゼロの銀行選びを紹介します。
完済を目指す方は、ぜひ読んで下さい。
先に、生活の備えを確保する
大前提として、繰り上げ返済は、余剰資金で行います。
次のお金を先に確保して、残りを使いましょう。
順番を間違えると、生活が苦しくなり、かえってローンが重荷になります。
- お子さんの教育費
- ご両親の介護費用
- 趣味や旅行などの年間予算
- 半年〜1年分の生活防衛資金
将来のお金は、ほかにもあります。
結婚式、お子さんの結婚資金、老後の生活資金。
一度に出ていくわけではありませんが、いつか必ず必要になります。
年齢と収入を踏まえて、いつ、いくら必要かを見積もり、「毎月いくら貯めるか」に落とし込みましょう。
ここで大切なのは、余裕を持たせることです。
毎月10万円貯められそうでも、突発的な出費で崩れることがあります。
8万円くらいに設定するのが、現実的です。
無理をして計画倒れになるより、確実に続けられる額のほうが、長い目で見て成果が大きくなります。
繰り上げるのは、余剰の半分だけ
毎月の余剰が8万円と分かったら、繰り上げ返済に回すのは、その半分です。
繰り上げ返済額 = 余剰資金 × 50%
8万円なら、最大でも4万円です。
半分にするのは、二重のバッファーを作るためです。
すでに現実的な額に絞ってありますが、さらに半分にとどめることで、急な出費にも、気持ちにも、余裕ができます。
残りの半分は、予備費、小さなご褒美、一時的な貯金、投資に使ってOKです。
実は私も、リボ払いを完済したとき、この半分ルールを使いました。
安心感を保ちながら、返済のスピードも落とさない、いい方法でした。
迷ったときの優先順位は、次のとおりです。
- 生活防衛資金、教育費、介護費などの必須資金
- 資金計画で決めた、毎月の無理のない積立額
- それを満たしたうえで、余剰の最大50%を繰り上げ返済へ
出費が重なる月は、50%を30〜40%に下げても構いません。
ルールは、柔軟にいきましょう。
期間短縮型と返済額軽減型
繰り上げ返済には、2つの方式があります。
- 期間短縮型:毎月の返済額は同じで、返済期間を短くする。利息を減らす効果が、いちばん大きい
- 返済額軽減型:返済期間は同じで、毎月の返済額を減らす。家計に余裕を持たせたいときに向く
基本は、期間短縮型がおすすめです。
利息を効率よく減らせますし、完済までの道のりが見えるので、やる気も続きやすいからです。
家計に不安があるなら、返済額軽減型でも構いません。
銀行選びは、手数料ゼロが条件
繰り上げ返済を効率よく進めるには、手数料が無料の銀行を選ぶことが必須です。
手数料がかかると、小口で返しにくく、自由度が下がります。
とくにネット銀行は、1,000円単位などの少額から無料で返せるところが多く、こまめに返したい方に向いています。
地方銀行などは、手数料がかかる場合があるので、借りる前に必ず確認して下さい。
タイミングは、早いほど、利息の削減効果が大きくなります。
手数料が常に無料なら、月に1回ほど、こまめに実行しましょう。
年1回だけ無料などの条件があるなら、別口座に「繰り上げ用の貯め場所」を作っておき、無料の時期にまとめて返します。
どちらにしても、原則として、手数料は払わないことです。
返済の記録と、減る数字の確認
繰り上げ返済をしたら、毎回メモします。
- 今回の繰り上げ額
- 返済後の残高
- 減らせる利息の見込み(金融機関の試算ツールなどを使います)
ノートでも、家計簿アプリでも、スプレッドシートでも、何でも構いません。
4,000万円借りて、残高が3,500万円になったなら、差額の500万円が、自分の成果です。
数字が減っていくのを見るのは、意外と気持ちいいものですよ。
目標の完済年を決めて、そこから年間のノルマを作る。
減らせた利息を記録して、達成感を味わう。
家族で小さなご褒美を決めて、目標をみんなで共有する。
そんな工夫で、返済を前向きな習慣にできます。
家族みんなで取り組むのも、おすすめです。
お子さんに我慢を強いる必要はありませんが、旅行や外食の回数を少し減らすなど、無理のない範囲で協力できることは、必ずあります。
続けるための4つのポイント
- 資金計画を、定期的に見直す。残業代が減る、ボーナスが増える、教育費が発生するなど、状況は月ごとに変わります
- 繰り上げ額は、柔軟に。毎月3万円と決めても、ボーナス月は多め、収入が減った月は控えめでOK。大切なのは、額より続けること
- 記録を続ける
- 収入アップや支出ダウンに取り組み、見栄や物欲には気をつける
どれほど良い方法でも、一度きりで終わっては意味がありません。
長い完済までの道のりでは、続けることが、いちばんの武器になります。