貯金を減らしたくないから、とリボ払いにしたことはありませんか?

私もその一人でした。

この回では、元金ごとの毎月の利息を計算して、その考えがなぜ損なのかを示します。

リボを使っている方は、ぜひ読んで下さい!


リボ払いは支払いの先送り

リボ払いとは、本来は1回で済む請求額の一部を、翌月以降に繰り延べることです。

その月の請求額は、たしかに少なくなります。

ただ、リボ専用のカードで買い物をするのは、借金をして商品を買うのと同じです。


繰り延べた金額には年利で約18%がかかり、月に直すと1.5%です。

10万円をリボにした時点で、1,250円の利息が発生します。

1,250円は、ちょっと高めのランチ1回分、漫画の単行本2〜3冊、缶ビール6缶セットに相当します。


元金別の毎月の利息

リボには、定額方式と残高スライド方式があります。

ここでは、毎月の元金の支払額を決める方式で考えましょう。

毎月3万円の設定で、その月に5万円使ったとします。

3万円が支払いに回り、残りの2万円がリボの元金です。

この2万円に、毎月250円の利息がつきます。


「大したことない」と感じるかもしれませんが、リボを使っている方のほとんどは、数十万円の元金が残っています。

私は最大50万円で、50万円×1.5%は7,500円です。

毎月7,000円以上を、利息として払っていた計算です。


元金が100万円なら、毎月の利息は1万円を超えます。

支払額によっては、ほとんど利息しか払っていない状態になり、元金は減りません。

カード会社には、毎月利息をきっちり払ってくれる最高のお客様です。

あなたには、利息ばかり取られる最悪の状態です。


100万円を超えている方は、まず明細を見て下さい。

返済額のほとんどが、利息かもしれません。

残高が50万円を超えるだけでも、利息は毎月5,000円以上です。

東京のランチ1週間分、ユニクロの靴下20足分が、毎月消えています。


「貯金を減らしたくないからリボ」は間違い

今月のカード請求が、いつもより多い。

貯金を下ろせば払えるけれど、減らしたくない。

だから、増えた分だけリボにしよう。

こう考えたことがある方は、多いと思います。

はっきり言います。

その考えは、間違いです。


貯金の利息は、原稿の執筆時(2023年10月ごろ)は0.001%でした。

2026年10月時点では、メガバンクの普通預金で0.4%まで上がっていて、11月には0.5%に引き上げられる予定です。

それでも、リボの手数料18%とは、比べものになりません。


私もリボを使っていた頃、少しだけ貯金がありましたが、貯金の利息より、払ったリボの利息の合計のほうが、ずっと高額でした。

たとえば、3万円をリボにして毎月5,000円ずつ返すと、手数料は合計で1,249円です。

その1,200円があれば、貯金に回すか、おいしいランチを食べに行けます。


払えないなら分割払い

突然の出費で、節約では対応できないときは、リボではなく分割払いにして下さい。

分割払いは、回数があらかじめ決まっていて、払い終えれば残債は残りません。

リボは、ある意味で回数が無制限です。

回数が増えるほど、手数料は増え続けます。


カード会社がリボを勧めるのは、手数料が収入になるからです。

最近は、スマート払いなど、名前を変えて案内されることもあります。

名前が違っても、中身は同じ仕組みです。


守るのは、貯金より先に生活防衛資金

最低限の貯金は必要です。

生活費の3か月〜半年分を、生活防衛資金として貯めておきましょう。

それが貯まったら、貯金よりもリボの返済をメインにします。


リボの利息は年18%と、非常に高いからです。

借金をゼロに近づけることは、資産をプラスにすることと同じです。

臨時でリボの元金を返すのは、貯金をしているのと変わりません。

返すほど利息が減り、払う総額も減っていきます。