他人と比べて、つい見栄で出費してしまう。

そんな経験はありませんか?

私も、昔はそうでした。

けれど、身の回りの仕事のすごさに気づいてから、「自分は、すでに満たされている」と感じられるようになりました。

この回では、その気づきと、生活コストが下がると働き方が広がる理由を紹介します。

心に余裕がほしい方は、ぜひ読んで下さい。


ローンと関係なさそうで、いちばん大事な話

これからの話は、住宅ローンとは無関係に見えるかもしれません。

でも、お金とどう付き合い、どう生きたいかを決める、核心の話です。


私たちが毎日を穏やかに送れているのは、国内の多くの経営者や働く人が、サービスを支えてくれているからです。

当たり前のように使っている仕事に、感謝するだけでなく、「すごい」と敬意を向けるところから、始めてみましょう。


バスの運転手さんが見せた気配り

先日、街を歩いていると、停留所でバスが発車しかけていました。

そこへ、遠くから、親子が必死に走ってくるのが見えました。

距離は離れていて、間に合わないと思いました。

ところが、バスは出発せずに、待っていたのです。


運転手さんの仕事は、運転だけではありません。

きびしい時刻表を守り、交通ルールを守り、周りの安全に気を配る。

そのうえで、バックミラー越しに、乗りたそうな人を見つけて、判断までします。

運転が苦手な私には、到底まねできない仕事で、心から感動しました。


新幹線の清掃スタッフの手際

新幹線の清掃も、驚異的です。

とくに東京駅のような終着駅では、到着から折り返しの出発まで、わずか十数分しかありません。

その間に、ゴミを集め、座席の向きを変え、車内を磨き上げます。

短時間で、しかも心のこもった仕事ぶりは、海外でも高く評価されています。


この方たちのおかげで、私たちは、いつも清潔な席に座れます。

それは、プロの意識の結果です。


私たちは、すでに上質なサービスの中にいる

ゴミ収集の方は、寒い日も暑い日も、決まった時間に回収してくれます。

街の衛生は、そのおかげです。

そう思えば、「きちんと分別して出そう」という気持ちが、自然に湧きます。

スーパーや飲食店でも、「安くおいしいものを食べてほしい」と、お弁当を安く出してくれる店があります。


周りを見渡せば、私たちは、最高水準のサービスに囲まれています。

特別な会員制クラブに入らなくても、日常のなかで、すでに上質な暮らしをしているのです。

この理解は、強い心の安定をくれます。


エアコン職人さんの腕前

現場で働く方々への敬意も、考えてみましょう。

建設、工事、製造、運送。

日本の暮らしの土台を支える、誇り高い仕事です。


昨年、住んでいる賃貸のエアコンが古くなり、交換してもらいました。

費用の負担は、ありませんでした。

来てくれた職人さんの働きぶりに、圧倒されました。

20キロ近いエアコンと室外機を、たった1人で抱え、約3時間で、動作確認まで終えたのです。


そのスピードと力強さに、「自分には、逆立ちしてもできない。暮らしを支えてくれて、ありがとうございます」

と感じ、用意していた冷たいお茶を、差し入れました。

これからのAI時代、体を動かす仕事や、現場で判断する力を持つ人こそ、強く残ると、私は考えます。

現場で働く方は、ご自分の仕事に、大きな誇りを持って下さい。


満たされると、見栄の出費が消える

周りの仕事のすごさに気づき、自分がどれだけ恵まれているかを実感すると、不思議な変化が起きます。

「これ以上、見栄のためにお金を使わなくていい」と思えてくるのです。

他人と比べて高い物を持たなくても、すでに優れたサービスに囲まれている。

そう感じれば、幸福度は上がり、無駄な出費は、自然に減ります。


生活コストが下がると、働き方が広がる

生活のコストが下がると、仕事の選び方も広がります。

年収が高いから、というだけの理由で、つらい仕事にしがみつかなくて済むのです。

多少収入が下がっても、本当にやりたい仕事や、興味のある仕事に、挑戦できる余地が生まれます。


日本の社会が、どれだけ優れているか。

そして、自分が、すでにどれだけ満たされているか。

それを、自分の言葉で、もう一度言い表してみて下さい。

そこから、ローンの返済に追われるだけではない、本当の意味での自由な人生が、始まります。